限定告知型終身保険 - 保険設計・保険見直し全般 - 専門家プロファイル

田中 香津奈
かづなFP社労士事務所/株式会社フェリーチェプラン 代表取締役
東京都
CFP・社会保険労務士

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:保険設計・保険見直し

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

限定告知型終身保険

- good

  1. マネー
  2. 保険設計・保険見直し
  3. 保険設計・保険見直し全般
かづな先生の新保険ゼミ 02.加入している生命保険の種類は?

 (主契約は「限定告知型終身保険」、「引受基準緩和型終身保険」、
特約は「限定告知型終身保険特約」、「引受基準緩和型終身特約」など)

 保障ニーズ : 死亡|医療|介護|老後|その他




限定告知型終身保険は、終身保険の一種です。通常の条件で加入できない健康状態に問題のある人が簡単な告知で加入でき、何歳で亡くなっても、一時金で死亡保険金が支払われる保険です。通常の終身保険では告知書の質問事項が10項目程度あり、該当する項目については詳細を申告するのに対し、限定告知型終身保険の告知方法は、告知に該当するかどうか(「はい」または「いいえ」)だけを確認し、詳細告知は取らない形態が一般的です。
保険会社によって、「限定告知型」や「引受基準緩和型」など、名称が異なっていて、「条件体保険」に分類される保険は、終身保険や医療保険で開発されています。簡単な告知内容は、保険会社によってそれぞれ異なりますので、取扱保険会社を複数比較検討することが大切です。

保険会社が提示したいくつかの質問事項に該当しなければ契約できることがポイントですが、大きな注意点が2点あります。
1つ目は、保険料が通常の終身保険に比べて割高になります。
2つ目は、契約から一定期間内(1年など)での病気死亡については、保険金額が半額となります。また、高額保険金額の設定がありません。 災害死亡については、契約から一定期間(1年など)の制約はありませんが、一般的に、「終身払い」が多いため、長生きすると、総払込保険料より「死亡保険金」が少なくなることもあります。

持病があって、通常の終身保険に加入できないと思い込んでいる人でも、実際告知をして申し込みをした診査の結果、一定期間、保障に制約がついたり、割増保険料となる場合もありますが、限定告知型終身保険よりも有利な保障内容・保険料で加入できる場合があります。安易に限定告知型終身保険を選ぶ前に、通常の終身保険を検討するようにしましょう。

この保険が向いているタイプ

どうしてもお葬式代などを保険金で用意したいタイプ

生命保険は受取人固有の財産ですので、渡したい人にお金を渡すことができます。通常の終身保険に加入できない場合で、残された家族に保険金をどうしても用意したいという方にはおすすめです。持病があるからといって、通常の終身保険に全く加入できないということではありませんので、まずは通常の終身保険に申し込みをして診査結果をみてみましょう。条件体となった場合には、限定告知型終身保険の保障内容・保険料を比較して有利な条件で加入できる保険を選択すればよいのです。
簡単な告知=保険会社がその分リスクを負う=保険料をその分割高になるということですね。

(2015.2.12公開)

このコラムに類似したコラム

無選択型終身保険 田中 香津奈 - CFP・社会保険労務士(2015/02/09 07:00)

予定利率を引き下げるということ 森 久美子 - ファイナンシャルプランナー(2010/07/20 17:48)

受け取るお金は同じでも、保険の種類で違う保険料 森 久美子 - ファイナンシャルプランナー(2010/07/13 12:00)

歴史で覚える日本の生命保険6 田中 香津奈 - CFP・社会保険労務士(2015/11/12 07:00)

死亡保険の基本形 田中 香津奈 - CFP・社会保険労務士(2015/04/20 07:00)