2015年1月23日 為替換算各国株価指数 年初来騰落率 - 投資相談全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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2015年1月23日 為替換算各国株価指数 年初来騰落率

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先週のスイス中央銀行による、スイスフランのユーロに対する上限価格維持のための無制限買い入れ中止で、世界の通貨管理当局=中央銀行への信頼が低下しました。また、通貨には何があっても驚かない気構えが必要になることを痛感しました。読者の皆様は如何お考えでしょうか。今回スイス中央銀行が、購入を停止した理由として、無制限な買い入れはこれ以上は維持できない政策であったとされていまするそのスイスと同じような、金融資産の無制限に近い買い入れを行っているのが、日本銀行です。現在の国債購入オペを永遠に続けることはできません。どこかの時点で中止せざるを得ない施策です。その時は我々国民には、大きな痛みが降りかかると考えています。高インフレーション率の訪れです。そうなれば、円の価値が毀損します。それを避けるために、円建ての資産だけでなく、外貨建て資産への分散投資をお勧めしています。ちなみに私はインフレへの対応として資産の3分の1を海外ETFや外国株式等に投資しています。

その進捗を捉えるため、下記のような各国の為替と投資家の収益が少しでもわかる様に、為替換算での株価の上昇・下落を載せています。
先週末1月23日の株価指数を日本の投資家にとって、外国の投資家にとっての視点で為替レートで加減乗除したものが下の3表です。

150123日経225?

日経225とTOPIXの年初来騰落は日経平均が0.35%の上昇、TOPIXは-0.30%です。この騰落は、米国の投資家の通貨に換算すると、ドルが円に対して1.68%安く為っている為、日経平均は2.06%の上昇、TOPIXは1.39%の上昇となっています。ドルに対して円安の時に買って、円高になれば、株価指数が下がっても、利益が出ることもあります。

今回年初来でスイスフランが11.69%高くなっている為、日経平均では-10.15%、TOPIXでは-10.75%の損失になっています。海外からこのサイトを見ている方は居住地の通貨でご確認ください。

次の表は、MSCI オールカントリーワールドインデックス等、多くの地域にまたがる株価指数の騰落です。ベースは各国の株価を米国ドルで換算の上指数化しています。従って、世界の登録を円で換算した際の騰落が分かります。昨年末に対して円ドルは円が1.68%高くなっています。このため、オールカントリー指数は0.27%上昇ですが、円換算で見ると-1.41%の下落になります。一方、新興国株価指数は3.62%上昇していますので、円高で割り引かれましたが1.88%上昇しています。

150123オールカントリー・先進国・新興国株価指数為替換算騰落


注。
オールカントリーワールド株価指数の対象は先進国24か国、新興国(エマージング)21か国、フロンティア国25か国の約70か国。 各国市場の時価総額上位約85%(Small Capシリーズを含めると最高99%)をカバーする広範なインデックスです。
ワールドストックインデックスは日本を含む先進国23か国のインデックスです。
エマージングインデックスは新興国21か国の株価が対象です。


下表は、各国の主要な株価指数の現地通貨での騰落率と、現地通貨と円の為替レートの変化率、そして円貨に換算した際の騰落を示しています。
スイスの株価指数STIは年初来で、9.18%の下げですが、円に対してスイスフランが11.69%も高くなっていますので、日本の投資家としては、年初にスイスのSTIを購入した際にはまだ利益が確保されていることに為ります。

一方ナスダック総合株価指数は、0.46%上昇しましたが、ドルに対して円が1.68%高くなっている為、-1.22%の下落です。
ドイツのフランクフルトDAX指数は、年初来で8.61%上昇していますが、ユーロが8.1%も下落しているので、円換算はマイナスです。

150123各国株価指数為替換算騰落率

このように、円と現地通貨との慣例で投資対象を捉えることが大切かと思います。

なお、ロングステイヤーにとって、海外での投資は日本円に置き換えた際にも利益が出て居ることをお確かめください。

文責
保険や投資信託を販売しないファイナンシャル・プランニングの専門家。あなたのセカンドライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で、資産配分とボートフォリオの構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。
独立系顧問料制アドバイザー(商品を販売しないアドバイスの専門家)
吉 野 充 巨

FP学会 会員
プライマリー・プライベート・バンカー日本証券アナリスト協会認定
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R) 
一級ファイナンシャル・プランニング技能士
宅地建物取引主任者
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー

独立系顧問料制アドバイザーの紹介
http://profile.allabout.co.jp/w/c-64005/
http://mbp-tokyo.com/officemyfp/column/12298/
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.htm

『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。
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