転職したてのマネージャーが部下に言ってはいけない5つのセリフ - 社会人留学・MBA取得 - 専門家プロファイル

川尻 秀道
ラウンジグループ株式会社 代表取締役兼CEO
東京都
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閲覧数順 2024年04月22日更新

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転職したてのマネージャーが部下に言ってはいけない5つのセリフ

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MBAホルダーは、転職と同時にマネージャーに就任と言う例も少なくはありません。

ビジネススクールで企業経営の技術、会社を俯瞰して物事を考える能力や、財務諸表を読み取る分析力をしっかりと学んでいるため、MBAホルダーは転職後に即戦力として期待されているためと言えるでしょう。


しかしながら、元からいた転職先の社員にとって、転職したてのMBAホルダーが自分たちのマネージャーに就くと言う事は、生え抜きの社員のマネージャーが自分たちの上に就くことと少し勝手が違います。

転職先の社員は、転職したてのマネージャーをよそ者として認識する場合も多々あり、「彼はいったいどのような能力を持っているのか、お手並み拝見。」と言うスタンスでいる場合があります。このように、転職したてのマネージャーは、生え抜きのマネージャーと違って最初はメンバーとの距離感を縮めることに苦労することが多くなるでしょう。


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転職したばかりのMBAホルダーは、新しい職場で、いきなり部下の信頼を失うことがないように、気合いを入れて新たな職場で臨む必要があります。部下のモチベーションを高め、プロジェクトに貢献してもらうためには、転職したばかりのMBAホルダーが、絶対に言ってはいけないセリフというものがあります。


◆◆転職したてのマネージャーが部下に言ってはいけない5つのセリフ◆◆


●「業務命令だ。言われた通りやれ。」

部下といえども、多くの場合、配偶者や子供を持つ大人です。転職してきたばかりのMBAホルダーに、好きなように命令託されてプライドが傷つかないわけはありません。リーダーシップのあるMBAホルダーは、なぜそれを今やらなければならないのか、なぜそれをやってはいけないのか、など論理的に説明し部下を説得する必要があります。

力で押さえつけるやり方は、マネージャーとして失格でしょう。部下は、マネージャーの手足では無いのです。どのように支持すれば、メンバーは自身の能力を最大限に発揮して動いてくれるのか、などを考えながら発言する必要があります。特に、転職してきたばかりのマネージャーに、「会社の命令だ。」と言われて納得できる部下はどのくらいるでしょうか。


●「嫌なら他の人にやってもらう。」

部下に「仕事を奪われる恐怖」を与えることに、リーダーシップも何もいりません。ただ単に、自分の地位を利用しているだけです。マネージャーは、部下のモチベーションを上げることにリーダーシップを発揮するべきです。

人をコロコロ変えて自分の都合の良い人材をだけを周りで固めるのはリーダーシップとは違います。人を変えるのは簡単なことです。本当にリーダーシップがある管理者は、ウマが合わない部下であっても、部下の能力を最大限にさせることができます。マネージャーの仕事は人を変えることではなく、与えられた人材で最高のパフォーマンスを上げることです。


●「時間がない。」

こんなことを本気で言うマネージャーはいるでしょうか。転職したてかどうかにかかわらずマネージャーとして「時間がない。」という言葉は、絶対に言うべきではありません。

時間はあるもの/ないものではなく、作り出すものです。多くの業務をこなしていく中で、効率的に優先順位をつけて時間を作り出すものなのです。特に部下がマネージャーに相談事がある場合は、何が何でも時間を作って相談に乗るのかマネージャーとして当たり前のことです。これはお客さんへの対応であっても同じことですよね。「時間がない。」と思ったら、まずは時間を作り出す工夫をすることです。


●「〇〇さんはうまくできたぞ。」

他人と比較するのはモチベーションを下げる大きな要因になります。マネージャー自身は部下に競争意識を持ってもらいモチベーションを高めたいかもしれませんが、言われた方にしてみれば、自分が仕事ができないことを、太陽の下にさらされているように感じ、結果的にモチベーションを下げる要因になります。

他人と比較するのはNGです。「転職したてのあなたに何がわかる?」こんな部下の心の声が聞こえてきそうです。


●「なんでお前は出来ないんだ。」

会社経営者からしてみれば、「部下はなんでできないんだ。」ではなく「部下の上司は、なんで上司として、部下をできるように指導できないんだ。」ということです。

何度かここで申し上げているように、マネージャーの仕事は「部下のモチベーションを高めつつ、最大の能力を発揮してもらうこと」です。なぜ彼はできないんだと思う前に、自分は何をしたら彼は仕事をできるようになるかを考えるべきではないでしょうか。


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◆◆まとめ◆◆

MBA取得後、転職してマネージャーになることは、生え抜きの社員がマネージャーになるとは少し勝手が違います。転職したてのマネージャーを社員はよそ者として認識する場合も多々あり、彼はいったいどのような能力を持っているのかお手並み拝見と言うスタンスている社員が非常に多いです。

そんな社員のモチベーションを高めるために、転職したてのマネージャーが部下に対して絶対に言ってはいけないセリフは以下の5つ。

「業務命令だ。言われた通りやれ。」

「嫌なら他の人にやってもらう。」

「時間がない。」

「〇〇さんはうまくできたぞ。」

「なんでお前は出来ないんだ。」


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