これは以前私がお世話になっていた会社での出来事。
私は経理や給与計算、社会保険関係の業務で
その会社に入ったのですが、
その会社では欝病や適応障害で長期お休みされている方の
率がとても高かったんです。
それも「会社内のあるグループ」に限って。
退職率も高く、それも「あるグループ」ばかり。
私の疑問は1カ月程で明らかになりました。
そのグループ長、明らかにパワハラ・セクハラ上司でした
デリカシーのない質問を女性社員にしたり、
お母様を亡くした方に無神経なことを言ったり、
自分の意見が通らないとフロア中聞こえる大声で怒鳴ったり、
彼の上司でさえ、手を焼いている様子・・
でも「自己愛性人格障害」というよりは
「空気が全然読めず、言語能力の低い人」という印象でした。
私はグループが違ったのでほとんど交流がなかったのですが
デリカシーのない質問をされたことはありました。
そんな時には「あ、それセクハラですから」とかわしていました。
ある日、私はいわれのないことでその方にいきなり怒鳴られました。
彼の言い分を聞いたあと、私は自分の状況を説明し、
彼が勘違いしていたことを理解してもらうことはできました。
立去ろうとした彼に
「すみません、ちょっといいですか?」
私は声をかけて、小さな会議室に誘いました。
「なんだ?」
「とりあえず、こちらへお願いします。」
部屋で2人になったところで私は彼に言いました。
「先程の暴言、撤回してください。私に失礼です。」
「私に失礼・・・」多分、そんなこと言われたことなかったのでしょう。
最初は驚いていたようでしたが、最終的には
「スミマセン」と謝罪しました。
その後その方と私の関係が悪化したしたかというとそうでもなく
自分の仕事を他の人に押し付けることもなくなり、
彼の上司もトラブルが減ってストレスがたまらなくなってきた様子。
「藤原さ~ん、この間同窓会に参加したら
みんなにワガママって言われたんだけど、
俺ってワガママかなぁ~?」
と質問してきました。
「う~んマイペースには間違いないですね。奥様に感謝してくださいね」
と言うと
「ハハハ・・、マイペースかぁ~」
「奥様にはくれぐれも『感謝』ですよっ」
と楽しい会話もできるようになりました。
パワハラの本人に自覚がなくても
こちらがパワハラ被害者のリストにあるような言動をしてしまうと
深刻なパワハラに発展してしまいます。
時と場合、方法等に十分な配慮が必要ですが
早期のNOが効果的な場合もあります。
このコラムの執筆専門家
- 藤原 文
- (東京都 / 行政書士)
- MAC行政書士事務所 代表行政書士
法律面・精神面・経済面の3つの視点からあなたをサポート
行政書士・夫婦カウンセラー・家族法務カウンセラー・現役塾講師として特に離婚の際のカウンセリング・公正証書の作成を通じ、法律面・精神面・経済面から多角的に「女性の自立・子育て・笑顔」をサポートしています。
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