19年に1度の…「朔旦冬至」は冬至と新月が重なる日です。 - コラム - 専門家プロファイル

中沢雅孝
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19年に1度の…「朔旦冬至」は冬至と新月が重なる日です。

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も〜うひとつの@”ナカザワ”まさたか

かつて冬至は1年のはじまりだった。

かつて冬至は1年のはじまりだったことを、皆さんはご存知でしたか?

これは誰もが知っていることですが…冬は昼間の時間が短く、夜が長いですよね。その逆になるのが夏です。これは太陽の光が地上に差し込む角度が毎日少しずつ変わっていって、冬はその角度が低くなるからで。真夏の太陽が頭上からさしてくることを想像してみれば、冬が逆に低いことも理解できますね。そして1年のうち、昼間が最も短いのが冬至(二十四節気)2014年は、明日になります)

冬は太陽の角度が低いので、私たち自身はもちろんのこと。木や建物なんかの地面にできる影の長さも長くなります。
むかしむかし。「日時計」の時代は、地面に立てた棒の影を見ることで時間の経過や季節の変化を知りました。
影の長さは夏からどんどん長くなっていき、冬にはかなりの長さまで達します。こうして、その長さが一番遠くまで伸びる日が冬至で、一番短くなる日が「夏至」と定められました。これは、日本に旧暦が伝わるはるか前の古代中国での話です。

この原理は暦をつくる基準としても役立ちます。そこで一番影の長い冬至を1年のはじまりにしようということになりました。冬至を境に、極限まで弱まった太陽のエネルギーがまるで復活するかのように、昼の長さが毎日どんどん長くなっていくからです。


さて、暦をつくっていく過程では、太陽のことより月の満ち欠けが重視されます。29.5日周期で満ち欠けを繰り返す月のサイクルは、「暦」というものがかたちづくられるずっと以前の太古の時代より人類の暮らしに根づいており、毎日の日の出。日の入りに次ぐ生活サイクルの単位として存在していました。

月の満ち欠けのなかで、冬至に相当するのが新月といえるでしょう。月は満月をへてどんどん欠けていき、やがて空から姿を消してしまいますが、新月でまた再び復活して毎日少しずつ満ちていくからです。

19年に1度の…「冬至」は冬至と新月が重なる日です。

このような太陽が復活するおめでたい日と月が復活するおめでたい日がダブルで重なるのが冬至(さくたんとうじ)なんです。は新月の意味、は朝や夜明け…つまり太陽が昇ってくるときという意味

ところが、新月から新月までの月の満ち欠け。ひとめぐりのサイクルは29.5日(正確には29.530589なのに対して、冬至から冬至までのサイクルは365日(正確には365.24219と異なるため、両者が重なることは非常に少なく、19年に一度しかありません。
それだけに冬至はめったに訪れることのない大変おめでたい日とされ、宮中などでも宴がもよおされていたといいます。そんな希少な冬至が訪れるのが今年なんですね! 
冬至はかつて1年のはじまりでしたが、その後の紆余曲折をへて、いまでは旧暦の11月にあります。ですから冬至は旧暦11月1日と冬至が重なる日ということになるんですね。



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