- 山藤 惠三
- 有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
- 東京都
- クリエイティブディレクター
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
ひと味違った、カメラ撮影テクニック #4
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メディアと映画、ずっと楽しい関係。
映像メディアの演出術
2008-09-11 06:10
こちらは、映像の撮影・編集・制作とクリエイティブな秋となっています。
エスオープランニング、山藤(サンドウ)です。
映像制作は、イロイロな作業があり、複合的に重なり合って進行して行きます。
大きくは、プロダクション作業と''ポスプロ(ポスト・プロダクションの略称)''
作業とに分かれてきます。
前回に引き続き、
主観ショットについてです。
主観ショットというのは、カメラが登場人物の目になり、その場の出来事を映し
出す技法のことです。
主観ショットを映像の中に効果的に入れて行くことで、視聴者は、登場人物と
一緒に映像の中を動いてゆくような錯覚を覚えるのです。
この夢のマジックを使うことによって、よりダイナミックな作品になったり、
効果的な演出になったりするのです。
この主観ショットのポイント、
撮影ポイント
1 カメラは見ている本人のアイレベルで動かす。
2 心の思いや、つぶやきなどのセリフをインサート。
3 被写体を見ている人(主人公など)の目の動きをカットイン。
すると、
その主人公がなぜ、その場所で、その目線で、何を見ているのか、
そして、
その見ている先には、一体なにが待ち受けているのか?
なぜ、
そのような行為をしなければいけないのか?
といった、心理的な描写づくりに絶大な効果を発揮するのです。
主観ショットを覚えると映像に深みが加わり、文字どおり映画やドラマの中に
入り込んだような、演出効果を発揮できるのです。
主観ショットを効果的に利用する演出構成は、
ワンランクUP!間違いなしの映像テクニックです。
ビデオカメラを撮影するときに、この主観ショットを使って、
主人公が一体何を見ているのか?を考えてみてください。
そうすると、何を見て、何を感じて、何を考えているのか?
ということがカメラのアングルを通じてわかってくるのです。
この上級テクをうまく使って撮影してみてくださいね。
▼参考映画(例)
主観ショットの映画: 羊たちの沈黙 監督: ジョナサン・デミ
ハンニバルレクター・シリーズ
クリエイティブ・プロダクション: デザインと映像のエスオープランニング