- 増井 真也
- 建築部門代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
既製品の浴槽ではこのような場所に配置することは出来ないということで、モルタルで形成したさんかく形のお風呂を作ることとなった。このお風呂には、追い炊き機能の類はついていない。さめてしまったら足し湯をすればよい、それが従来の普通のお風呂だ。逆にそのような現代的な機能をつけないことでこのような自由な形態とすることが出来る。今はモルタル仕上げであるが、石を張ることも可能だ。
「追い炊きが無いなんて考えられない」、とおっしゃる方がいれば申し上げたい。
「温泉はみな足し湯で温度調整をしているでしょう」と。
ものづくりにおいては既成概念が邪魔をする場合がある。
本当に問題になる場合はさておき、どうでも良い既成概念は一度捨てて考えてみることも大切なのではないだろうか。