第7章:ピープルの健康状態を調べよう
⑲店舗ミーティングは毎月定期的に実施しよう
「さて、では、これから今月の店舗ミーティングを行いますね。まずは、いつものように、皆さんの方からこの1ヶ月の近況報告から始めましょう!では、一番に報告したいひと、手を挙げて下さい!」
「はい!私から行きます!!」
とあるチェーンのこの店では、毎月必ず「店舗ミーティング」いわゆるスタッフが全員集合してのミーティングを実施しています。ミーティングの時間は、約2時間。ランチタイムとディナータイムの間を利用して、店を閉めて客席で行っています。
このミーティングには、シフトに入っていないスタッフも、わざわざ店まで来て参加します。参加するのが楽しいので、毎回ほぼ全員が参加しているのです。
しかし、実は、このミーティングを始めた半年前のスタッフの反応は、かなり消極的なものでした。
ここ1年くらいは、この店では、定期的なミーティングはまったく実施していませんでした。以前はしていたのですが、参加者数が少ないので、自然消滅してしまったのです。その為、店長からスタッフへの情報伝達は、事務所の壁に貼っている、「店長からスタッフへの告知文」と、店長が幹部スタッフに、「これ、スタッフに伝えといて」と指示し、それを口頭で一般スタッフに伝えていただけでした。
そんな状態のこの店に、新しい店長がやってきました。
彼は、入社以降ずっと、店舗ミーティングを実施するのはあたりまえの育ち方をしていましたので、まったくミーティングをしないこの店のやり方に、ビックリしていました。やっぱりミーティングはやらなきゃいけないよな、と考えた彼はスタッフに、その旨を伝えたのですが・・・
「え~、この日はお休みですよ。2時間のためにわざわざ来るんですか~」
「2時間も話聴くなんてつまんないな~映画だったら良いんだけどな~」
「今までみたいに、次のフェアの説明書を見せてくれるだけで十分なんじゃあ無いんですか?」
「以前のような、ミーティングだったらいやだな~。だって、ずっと叱られいてるような気分だったんですよ。」
ほとんどのスタッフが、こんな調子で、かなり不満げな様子だったのです。
しかし、彼はめげずに根気強くスタッフを説得し、再開第1回目のミーティングで全員を参加させたのでした。
そして、彼は、翌月からもスタッフが参加したくなるように、色々と工夫をしました。
1)リーダーに議長を任せ、スタッフ主体でミーティングの運営をする
2)意見は絶対に否定しないようにし、誰もが自由に意見を言えるようにする
3)YouTubeなどから参考になる動画を探しそれを上映してディスカッションをする
4)フェアを成功させるためのアイデアはスタッフ主体で考える
5)毎回、スタッフが順番に講師となって、得意なことを他のスタッフに教える
そんな工夫を重ねることで、今では全員が積極的に参加するようになり、むしろこのミーティングを中心として1ヶ月が回っているようなムードにさえなってきたのです。
店舗ミーティングは、ガミガミと説教をする場ではありません。そんなミーティングになんか出たくは無いですからね。なので、そんな気分で参加しているスタッフには、何を言っても何の効果もありません。そんなミーティングは、言いたいことを言った店長がスッキリしているだけなのです。
店舗ミーティングとは、「スタッフ全員」が、「同じ時間と同じ空気を共有しながら、同じ言葉について同じ理解をする場」です。言葉の解釈は、十人十色です。全員が同じでは無いのです。だから、誤解が生まれ、それがトラブルになるのです。そういうギャップを無くすのが、店舗ミーティングなのです。
さて、あなたの店の店舗ミーティングは、スタッフ全員が、ワクワクしながら積極的に参加していますか?
もしも、ひとりでもしらけていたり、仕方なく参加していたりするようならば、もう一度「スタッフの気持ち」になって「店舗ミーティング」をどの様に進めれば良いかを考えてみましょう。
店を動かすリーダーは店長であるあなたです。
しかし、それはスタッフが楽しく気持ちよくワクワクしながら仕事をしてくれるからこそ出来る事なのです。
店の成長は店長次第です。
「店舗力診断」で自分お店の強み弱みをしっかり認識して、前向きに行動しバージョンアップをして行きましょう!
レッツゴー!!
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