散骨、自然葬、樹木葬

新しい葬送のあり方～樹木葬～

お盆やお彼岸にお墓参りをして、亡くなったご先祖様に手を合わせる…こんな従来のお墓のイメージに対して、最近は「自然葬」といって海や山などに散骨し、自然の大きな循環の中に回帰していこうとする葬送方法が注目されています。

今回は自然葬の一つ「樹木葬」を紹介しましょう。樹木葬は、墓地、埋葬等に関する法律の許可を得た墓地(霊園)で、シンボルとなる木の下に遺骨を埋葬し故人を弔う方法です。シンボルとなる木の下では個別の区画が隣接しており、従来のお墓が一戸建てなら、樹木葬はマンションのようなイメージです。

公営として初めて登場したのは横浜市。2006年に日本屈指のレジャー施設であったドリームランドを市が再開発し「メモリアルグリーン」として整備しました。その後、2012年には「都立小平霊園」が完成し、初年度は16倍を超える応募が殺到したことも話題になりました。

お墓を家代々で継承しない「樹木葬」

少子化でお墓を継承してくれる子や孫がいない、また、家代々でお墓を見守り続けるのは、正直、負担だ…、こんな思いの方も多いことでしょう。「樹木葬」はこのようなニーズをとらえたもので、

・個人墓で家代々の継承を必要としない

・故人が自然に還る、という故人の思いを実現できる

・墓石建立比べて、費用が抑えられる場合が多い

・特定の場所にお参りが可能

といった特長があります。

デメリットとしては、

・新しい供養の方法なので保守的な親族からは異論が出やすい

・骨壺で納めるタイプでないものは、一度埋葬するとお骨を取り出しにくい

といったことがいえます。最近では「樹木葬」という名のもと、様々な形態が出てきているので、将来のお墓の在り方として候補にしている人は、自分の考えに合うものかどうか、十分な検討が必要でしょう。

どんなお墓に誰と入りたいか

募集を大きく超える応募が集まった横浜市営墓地の樹木葬ですが、2013年には募集は終了されるそうです。今後、個人・自然回帰をテーマにして霊園や墓地が増えていくことが予想されます。

「先祖代々のお墓に私たちも入るかどうか」、「次男だし、これから新しいお墓を考えなければ」「一人にするか、夫婦一緒にするか」など、自分が亡くなった後について、考えてみてはいかがでしょうか？どこから始めていいか分からない場合は、人生のエンディングについて法的にも詳しい終活カウンセラーに相談してみては？終活セミナーも最近はよく行われていますし、インターネットでも様々な情報が発信されています。自分の思いを固め、夫婦や家族で話し合ってみることをおすすめします。

神奈川県横浜市戸塚区のＦＰ事務所「寿ＦＰコンサルティング株式会社」（ＪＲ東海道線、横須賀線、湘南新宿ライン、横浜市営地下鉄戸塚駅徒歩5分）老後のじぶん年金、住宅取得、相続対策、遺言作成のご相談やセカンドオピニオンはファイナンシャルプランナーへご連絡ください。ＦＰ王子を筆頭に、ファイナンシャルプランナーの有資格者が適切にご対応させていただきます。

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