- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
正確には知らなくても、皆さん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
それくらい有名なフレーズだと思います。
ではどのような視点で彼我を比べるのでしょうか?
本日はそのフレームワークについて紹介しつつ、今の組織運営にどう役立つかの自分の考えを述べさせていただけたらと思います。
※本日も例によって、「最高の戦略教科書 孫子 守屋 淳著」を基にもしくは抜粋して書いています。
孫子のフレームワーク
申し訳ない、少し恰好よく書いてしまいました(笑)
では彼は彼我をどのように比べなさいと言っているのか、まずはそれを紹介させてください。
全部で7つの視点から説いています。
1.主、いずれか有道なる :責任者は、どちらが戦いの理由を下まで浸透させているか。
2.将、いずれか有能なる :将軍は、どちらが有能であるか。
3.天地、いずれか得たる :天の時と地の利は、どちらが有利であるか。
4.法令、いずれか行わる :法令は、どちらが徹底し、兵器や兵站はどちらが優れているか。
5.兵衆、いずれか強き :軍隊は、どちらが精強であるか。
6.士卒、いずれならいたる :兵卒は、どちらが訓練され、組織されているか。
7.賞罰、いずれか明かなる:賞罰は、どちらが公正に行われているか。
当時は敵国にスパイを送り込み、こういった視点で情報収集や分析を行っていたのでしょう。
うーむ、そのまま現在の競合調査の比較項目としても使えそうですよね。
ただ待てよ?です。
4は客観的にわかりそうなだな、6はなんとなく同業なので、コンペでの評判からわかりそうだな、など検討はつきます。
ただその他の項目については、スパイでも送り込まない限り、状況を知るとは難しいのではないでしょうか?
「己を知る」ためのフレームワークとして使う
そこで現在の企業に転用すると考えた場合には、自組織の分析に役立てるといいのではないでしょうか?
例えば…
1.主、いずれか有道なる :リーダーは、事業の目的を下まで浸透させているか。
2.将、いずれか有能なる :ボードメンバーは、自己研鑽を怠っていないか。
3.天地、いずれか得たる :製品・サービスは良いか。業績は、どうか。時流に乗りそうか。
4.法令、いずれか行わる :KPIは、キチンと引けているか。
5.兵衆、いずれか強き :組織はしっかりしているか。士気は高いか。
6.士卒、いずれならいたる :メンバーは適材適所か、教育は怠っていないか。
7.賞罰、いずれか明かなる:メンバーの評価は、適切か。
こんなところになるでしょうか。
競合に勝てないとき、なかなか事業が伸びないときは、この視点から見直す。
新たに事業を興すときにはこういった視点から、もれなくダブりなく考える。
孫子の教えは現在のリーダーにとっても得るべきものが多いと思い、紹介させていただきました。
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