- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
最近「孫子の兵法」はやってますよね。
最近でもなく、昔から経営にも効く古典として、多くの経営者の方が参考にしている書籍ですが…。
私は書店で見る機会が増えたので、つい手にとって買ってしまい、読んでみたところすっかりはまってしまいました。
本日の表題は、私が非常に感銘を受けた一節です。
ちなみに私が読んだ本は「最高の戦略教科書 孫子」です。
本日は孫子を読んで考えたことを紹介させてください。
不敗の態勢の構築から入る
表題の意味ですが、以下のようになります。
「戦上手は、自軍を絶対不敗の態勢におき、しかも敵の隙は逃さずとらえるのだ」
となります。
不敗とは「負けていない状態のこと」です。
では「不敗」とは具体的にはどういう状態か?
私はチームを預からせていただいているので、そこに転用して考えてみます。
チームにとっての不敗は何か?
この定義は難しいですね。
ポイントはまずは「不敗」の状態をどこに置くかです。
負けていないという状態をどんな状態とおくかがリーダーの腕の見せどころであり、そこには唯一の答えはないと思います。
そう考えると、私の「不敗」の状態は、「チームメンバーの仕事がいつもある状態」となります。
皆さんの「不敗」の状態はどんな状態でしょうか?
試行錯誤がよしとされる時代です。
失敗も悪くない、成功につながるならという時代です。
しかし、致命的になる「絶対的な失敗」はいけません。
その致命傷が何か、そして致命傷を負わないためにはどうするか?
それが不敗の態勢を築くということです。
不敗の状況をどう置くかが、チャンスを逃さないためのポイント
そうして築いた不敗の態勢を維持するのは何故か?
それはチャンスを逃さないための、安定した態勢を作っておく必要があるからです。
ここで先ほど上げた「負けていないという状態をどんな状態とおくか」が非常に重要だと思います。
例えば、「常に100%の売上をやり続けていること」を「リーダが思う不敗の状態」と置いておくとどうでしょうか?
リーダーはそれをやるために常に緊張し、余裕のない状況におかれそうではないですか?
余裕のない状態では、チャンスが訪れても、それをつかみに行くパワーは残されていそうでしょうか?
残されていないと考えるのが自然ではないですか。
つまり「不敗」の状態とはリーダーがチャンスを逃さず、耐えるための、心理的・物理的な余力を取っておくことでもあります。
ちなみに「不敗」の状態は、チームを率いる場合には必ずしもメンバー全員に周知しなくても良いことだと思います。
先ほどの私の例で行くと、「チームメンバーの仕事がいつもある状態」ににあります。
これが目標だとミスリードになってしまうとメンバーのモチベーションも上がらないですしね…。
「不敗」の状態とは、リーダーにとっての最低限のラインということで、心においておくそういったものになりますね。
「善く戦う者は不敗の地に立ち、而して敵の敗を失わざるなり」
座右の銘になりそうです。
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