8月23日 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

増井 真也
建築部門代表
建築家
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8月23日

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けんちくの現場にて
午前中フロアリングの見積書が届いた。ますいいではこれまでフレンチパインという厚さ21mm、幅約150mm、の無垢材の床板を頻繁に利用してきた。この床板は価格も安く、製品としても安定していて、安心して利用することができるものである。風合いも松の柔らかい温かみのあるもので、思わずはだしで歩きたくなる大変心地のよいものである。しかし、今この床板の値段が上がっている。ユーロの高騰により以前は平米当たり3500円ほどで購入できたものが、今では1.5倍くらいまであがってしまったのだ。同じ製品の値段が短期間に急激に変化するということはガソリンの価格の変化を見ていてももう鳴れたことではあるのだが、いざ実際に現場に反映されてくるとどうしても違和感を感じざるを得ない。

それに対し、当社では埼玉県の西川材と呼ばれる杉材の床板も利用している。こちらのほうはこれまでフレンチパインに比べるとちょっと高価な商品であった。フランスから輸入してくる松よりも埼玉県で取れる杉のほうが値段が高いということにこれまでどうしても違和感を感じてきていたのだが、最近はこの価格が逆転してきている。というのもこの杉材のほうは最近の商品価格の改定の波にもまれることなく一向に値段が変化しない状況なのだ。

輸送コストを換算することにより、地産地消の考え方を導入するということであればより理想的ではあるのだが、今回は為替の動向によって結果的に地産地消の方がコストを抑えることができるようになったわけである。一工務店として、物の価格を変化させるような力があるわけもないが、納得できる品質と納得できる経緯の中で住宅に利用するための自然から恵んでもらう材料を購入したいものである。