受診しない代りに〜お酒(1) - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

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受診しない代りに〜お酒(1)

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早期発見・早期治療

前回は患者さん方が受診や服薬をしない代わりに、お酒や煙草をはじめとした嗜好品を用いていることをお話しました。いずれも社会文化として根付いているもので、一概に否定できませんが、気持ちが不安定な時に安定剤や睡眠薬の代りとして用いるのは止めるべきでしょう。特にお酒は睡眠導入剤の代りに用いられることが多いようですが、実際は睡眠が浅くなり、むしろ質を落としてしまいます。また不安や抑うつを一時的に和らげるため、安定剤の代りに用いられることもあるようですが、向精神薬に比べると効果は不十分で、結局、量が増えアルコール依存症となってしまうのです。これは気分に波あり、外交的な性格の躁うつ病の患者さんに多いようです。

しかしお酒は「社会の潤滑油」「百薬の長」とも言われて、古今東西、多くの人々に愛されてきました。職場の宴会は「乾杯」で始まり、家庭の食卓では「晩酌」が用意されます。それ程までに日常化している飲み物ですが、多くの弊害も生じています。飲酒運転に伴う交通事故を始め、多くの迷惑行為や犯罪行為に関与します。健康問題においては、アルコール性肝障害から神経障害に至るまで、健康の障害と生命の危険をもたらします。適量ならば社交にも健康にも良いのですが、多量になると明らかな損害をもたらすわけです。(続く)

 

アルコールは麻薬やより危険

イギリスで薬物の有害性をランキング

広義の「薬物」には、違法薬物だけではなく、承認医薬品やアルコールやタバコも含まれる。様々な薬物が使用者や周囲の人に与える影響を調べたところ、全般的な有害性はヘロインやコカインなどの麻薬よりもアルコールの方が高いとする結果が示された。Lancet 376; 1558-1565: 2010.

Inperial college (London), David Nutt 教授らは、薬物が及ぼす有害な影響を、本人に対して9項目、他者へ対して7項目、分類した。本人に対して 1. 特異的な死亡 2. 関連する死亡 3. 特異的な障害 4. 関連する障害 5. 薬物依存 6. 特異的な精神機能障害 7. 関連する精神機能障害 8. 資産の喪失 9. 人間関係の破綻。他者へ対して 1. 傷害 2. 犯罪 3. 環境汚染 4. 家庭不和 5. 国際的なイメージ低下 6. 経済損失 7. 地域の結束の低下。それぞれ身体・精神・社会的な外に分類、各薬物を 0~100 に点数化、100点の薬物を基準に比較補正した。

アルコール72点が最も有害な薬物と評価された。次いで、ヘロイン55点、クラシックコカイン54点であった。その他、メタアンフェタミン33点、コカイン27点、タバコ26点、アンフェタミン23点、大麻20点であった。


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