- 鈴木 克彦
- 株式会社マクス 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
今回は床工事をご紹介致します。
床は無垢の板です。
通常使われる「フローリング」と一般に言う物は、厚さが12ミリですが、その11〜11.5ミリはベニアです。
表面は大根のかつらむきの様にして薄くスライスした本物の木を糊付けして、その上にウレタンやフッ素樹脂でコーティングしてある訳です。
私はこれを全否定するつもりがありません。
これはこれ、世界に誇るすごい技術だと思います。
床鳴り・浮き沈み・隙間の発生・変色・退色・傷付き等は嫌
そして、掃除しやすい方が良い
これらを求める方には良い商品です。
でも、自然素材(安全)・足の裏のさらさら感・木の質感…
こういったものを求める方にはやはり無垢の板ですね。
一階のリビングには栗の木の板を張っています。
アップしてみると(写真)…
やはり、何とも言えないこの質感・木目… 良いです!
そしてなんと言っても、自然素材ワックスだけの仕上げの為、触ると「木に触ってる」ってのが良いです。
樹脂でコーティングされていると、確かに水や傷には強いですが、残念ながら、触るとプラスチックに触っているとしか感じません。
言ってみればこの違いのために無垢の木を使っている様なもの。
自己満足に近いのかも知れません…。
二階の床は、桜。
もちろん無垢。
桜も良いです。
※なお、ティンバーフレーム工法の家については、こちらもご覧下さい。