ここの所、こちらのQ&Aコーナーで質問が相次ぎ、回答者としてアドバイスさせて頂く中で感じる事があります。
それは人のアドバイスから、学ぶ方とそうでない方がいるなぁという事です。
世の中には、自分から質問しておきながら、答える側の話しを全く聞かずに、同じ質問を繰り返して来る方がいます。(これは、こちらのQ&Aコーナーに限った事ではありません)
そういう方というのは、ちょっと精神的に病んでいて、単に「人に構って欲しい」という愛情飢餓のわがままな質の方か、
「こうあって欲しい」と、最初から自分に都合の良い答えを期待していて、相手からそれ以外の (自分の意に沿わない) 答えが返って来ると、自分の望む答えが返って来るまで、執拗に同じ質問を繰り返すという二つのパターンがあります。
数人のアドバイザーの方が、何度も同じ内容の質問にお答えしている中には、もうその質問に対する答えは全て入っているのですが、本人の中にその様な意識があるので、その方は人の話しから学ばないし、聞く耳が無いのです。
そういう方は、自分の気持ちにしか目が向かないので、答える側の立場になるという想像力に欠けている方。
そう、つまりとても自己中心的な性格なのですね。
そういう意識を本人が自覚している場合と、そうでない場合がありますが、答える側からしたら、只時間が無駄なだけの、不毛なやりとりになってしまいます。
今の世の中は、そういう「自分の事しか考えられない人間が本当に増えているなぁ!」というのが、私が感じている事の一つです。
そしてそれは、答える側にも責任があるかもしれません。
質問者からの評価の星が欲しくて、回答者のお守りをする様な答えをする事が、果たして良いアドバイザーと言えるかどうか?
回答者の側にも、「プロとして、毅然とした姿勢が必要ではないか?」と、私は感じます。
日本はいつから、こんなに自己チュウで赤ちゃん的な人間が増えてしまったのでしょうか???
何でもインスタントになってしまい、ネットなどから答えが簡単に手に入る今の時代。
便利な分、人間から失われてしまったのは、自分で考え工夫する力。
そして、そういう自分の経験から培える想像力と、そこから得られる人間らしい情緒的な心です。( ; _ ; )
(空は、その時に見る側の気持ちで、イメージが変わりますね~)
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年