「どうしてこんなに違うんだろ。
おんなじお父とお母から生まれたのに・・・」
~朝の連続テレビ小説「花子とアン」より引用~
こんにちは(^^♪
夫婦のためのカウンセラー:中西由里です。
兄弟姉妹のお話をしますよ。
↑
「兄弟姉妹」を「けいていしまい」と読んだあなた。
職業病?
仕事を忘れて、すこしゆったりしましょうね(^^♪
さて。
冒頭にご紹介したのは、「花子とアン」の登場人物ももちゃんのセリフです。
昨日の放送分ですね(^^♪
嫁ぎ先の北海道で過酷な生活を送り、夫亡き後は寝るところもなく馬小屋で寝ていたという、花子の末妹ももちゃん。
一方姉の花子は、良い暮らしをして、立派な仕事をして、夫からも大切にされている。
あまりの格差に思わず出てしまったことばなのでしょう。
似たようなことを思ったことはありませんか?
「同じきょうだいなのに」
「同じ家庭で育ったのに」
「同じ親の元に生まれてきたのに」
って。
でも、その疑問や不満を親にぶつけたところで
「分け隔てなく育ててきた」
と言われてしまう・・・
本当は分け隔てなく育てていないんです。
親の中では平等のつもりでも、そうじゃなかったんです。
親の夫婦仲が良いときに生まれた子と、悪いときに生まれた子。
最初に生まれた子と、真ん中に生まれた子と、最後に生まれた子。
家族に重い病気の人がいたときに生まれた子と、そうじゃない子。
親が職を失ったときに生まれた子と、安定した収入を得ているときに生まれた子。
生まれたときの家庭の状態によって、親の心の余裕に差が出ますから、その分子育てにも差が出来ます。
これがきょうだい格差の大きな原因のひとつです。
子どもは自分の存在を受容してもらうことで、親を信頼するという経験をします。
この経験によって、心の土台が出来ます。
この心の土台は生きていく上で、とても大切なものです。
この土台があればこそ、親だけでなく、自分のことを信頼し愛することができます。
また、他者のことも信頼することができますし、世の中のことも信頼することが出来るようになります。
でも何らかの理由で親に余裕がなく、子どもの存在を喜べなかったり、受け容れることが出来なかったり、否定したりということがあると、この心の土台がとても脆いものになってしまいます。
そのため自分に自信がなく、自分を粗末に扱い、他者を疑いの目で見たり、外の世界を恐ろしいだけのもののように捉えてしまうことがあります。
そんな状態で人間関係を構築するのはとても大変なことですよね。
愛されない自分(愛されるだけの自信がない自分)を守るために、職場でも恋人に対しても、傷つけられないよう振る舞います。
攻撃的になったり、誰にも心を許さなかったり、あるいは相手の言いなりになることで気に入られようとして都合良く使われるようになったり・・・
これだと健全な人間関係は築けません。
ですから就職しても転職を繰り返したり、恋人とうまくいかなかったり、結婚しても幸せになれなかったりということが起こります。
きょうだい格差は、本人の努力の度合いだけが原因ではありません。
生まれたときの家庭の状態も影響するんです。
家庭には、良いときもあれば、何をやっても上手くいかないときもあります。
どんなタイミングで生まれてきたかによって、その子が背負うものも違ってくるんです。
だから同じ親に育てられても、きょうだい格差はあって当然なんです。
すべての女性をヒロインに
ふぃ~めぇる・みしま 代表 中西由里 でした。
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