- 柴垣 和哉
- 柴垣FP事務所 代表
- 和歌山県
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
どうも、ファイナンシャルプランナーの柴垣です。
最近はアベノミクスで日経平均株価が上がったり、アメリカNY市場のダウ平均株価が歴史的高値を更新したりと、何か投資をしないといけない雰囲気にさせられてしまいますね。
株式市場などの金融市場にお金が流れはじめ、株価が上がり始めると雑誌やテレビなどのメディアで投資の特集などが組まれ出すので余計そんな気分になります。
投資をしておかないと損をするような雰囲気になっているときには1000万円や2000万円などまとまったお金を投資に回してしまう人が多くて、大丈夫かなあ。と思ってしまうことがあります。
そういう方に限ってあまり投資経験がなかったりします。
投資経験がない人がいきなり大きな金額を投資してしまうのは、車の運転で言えば、仮免許を取得した方がいきなり高速道路で猛スピードで運転するようなものです。
要は事故する確率が高くなってしまいます。
ですので、まずは積立投資から始めて急な相場変動のリスクをカバーしながら投資に慣れる必要があるのかもしれません。
そんな積立投資の際に活用してほしい投資方法が「ドルコスト平均法」になります。
ドルコスト平均法とは積立投資において、毎月一定量(毎月100口購入)の投資をするよりも毎月一定額(毎月1万円の購入)の投資をし続けることで、毎月の購入単価を低く抑えることができる方法です。基準価額が高いときには少ない口数を買い、逆に基準価額が低いときは多くの口数を買えるのです。
例えば、1月~3月の3か月間、平均単価100円の投資商品を「毎月1万円購入する」場合と「毎月100口購入する」場合を比べます。
|
平均単価100円 |
定額購入(毎月1万円) |
定量購入(毎月100口) |
1月 |
80 |
125 |
100 |
2月 |
90 |
111 |
100 |
3月 |
130 |
76 |
100 |
合計 |
312 |
300 |
となり、平均単価は100円なので定額購入の方は31200円、定量購入の方は30000円と1200円の差が出ます。
毎月の基準価額は同じですが、定額購入では基準価額が下がればより多くの口数を購入することになるので平均取得価額が下がります。
これがドルコスト平均法のメリットになります。
ただ、平均取得価額が下がるメリットもありますが、専門家がよくドルコスト平均法を勧める一番の理由は「時間の分散効果」だと言えます。
どういう事かというと、投資を始めようとするときは「いつ購入すればいいのか?」「できるだけ安いところで買いたい」などと投資のタイミングを考えてしまいます。
ですが、ドルコスト平均法は毎月一定額購入する方法ですので投資のタイミングに悩む必要がありません。
毎日相場を見ているプロでも将来の値動きの予想はむずかしいですし、始めの段階では投資に慣れるのが先決ですので、投資タイミングはあまり気にせずに少額から投資を始めることができる方法を選ぶことが重要です。
ほとんど投資の経験がない方が投資を始める場合には、まずドルコスト平均法を利用して、相場に慣れることを意識してはいかがでしょうか。
参考になれば幸いです。
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