日本と外国の子供の違い (教育について) ④ - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
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対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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日本と外国の子供の違い (教育について) ④

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前回では私がロシアに行った時に、日本との教育方針の根本的な違いを味わった出来事についてお話しさせて頂きました。

それでは今回は、私がアメリカのニューヨークに行った時の、アメリカ人特有の明るさと行動力を子供達から感じたお話しを致しましょう。

 

 

 

当時私は(アメリカやヨーロッパなどでは年末に恒例となっている)「くるみ割り人形」全幕の舞台にゲストで招かれて主演する為に、ニューヨークに行きました。

共演するバレエカンパニーのダンサー達とリハーサルが必要な為、公演の一週間ほど前に現地に着いてリハーサルに入っておりましたが、カンパニーのディレクターから「是非、子供達のクラスを指導してくれ」と頼まれて、そこで二日間ほどクラスレッスンを教える事になりました。

 

 

多くの日本の子供達と違って、アメリカの子供達は物怖じしない積極的な姿勢がとても可愛くエネルギッシュで、私は思わず嬉しくなり、とても楽しい二日間になりました。

そこには「平等」をモットーに掲げるアメリカらしく、教師も生徒も "対等" という感覚で接して来るのが、とても印象的でした。(^^♪

 

 

けれど(これはアメリカに限らず、カナダやロシア、そしてヨーロッパの国々等にも共通する事ですが)、その根底には、しっかり「教師への敬意」というものを子供達が持っているのを感じられるのですね。(教師側にも生徒達から尊敬される誇りというのが感じられます)

これも又、生徒に媚びる教師も多くなった今の日本との教育の違いを、ハッキリと感じさせてもらう事にもなりました。

 

 

その時の生徒達は、バレエを習う時は非常に集中して、積極的にとても真剣に学んでいました。(^^♫

 

でもそこは子供らしい正直さと率直さもあって「エリカ先生、その英語の言い方違うよ!本当はこう言うよ!」と私の拙い英語を正してくれたり、(笑)

 

「エリカ先生、ここはどうすれば良くなるの?」「こういう事?」と、やって見せるなど、特にバーを離れたセンターレッスンでは、私が見本を見せようと場所を動く度に、一斉にゾロゾロとくっついて来て( (笑) ※それだけ真剣に学ぶ姿勢を感じました♫)

 

そのストレートな姿が、本当に子供らしいエネルギーに満ち溢れて可愛かったです!(^^♫

 

 

 

アメリカの子供達が何故あんなに積極性があるのかというのは、子供の時から「一人の人格」として扱われるという教育があるので、(英語では親子でも "彼"  "彼女" と表現する文化からも、それが象徴されていますね?)

幼い子供でも、皆一人一人がキチンと自分の眼でものを見ているからだと感じます。

 

 

 

その自主性・自発性・自己責任が、能動的な行動力を生み出す源になっているのを、私は肌で感じたのでした。 ☆彡

 

 

 

その後、無事「くるみ割り人形」の舞台が終わった後も、クララを踊った女の子が私の所に来て「Erika!  I  will  be  like  you !!」と真剣に自分の夢を語って来たり、お互いに相手を称え合ったり感想を言い合ったり、

 

とにかく打ち上げパーティーでも皆積極的に、本当に各自でパーティーを心の底から楽しんでいる姿も、日本とは何か違う "氣" の流れと言うか、エネルギーがそこにはありました。☆彡

 

(その根底には、当時はアメリカという大国に対しての "誇り" が、文化として人々の根底にも無意識に流れているのを感じました)

 

 

 

話は変わりますが、こういう話しを昔聞いた事があります。

 

「日本人は自分と同じ意見の人とお友達になりたがるが、フランス人は自分と違う意見を持つ人と友達になるよ。 同じ意見を持つ人からは何も学べないけれど、違う意見の人からは、逆に色々学べるから面白いじゃないか!」

 

さすが成熟した大人の国、個人主義の国フランスです!? (笑)(^^♪ 

 

 

ここで私のコラム「 右脳 (感性) と 左脳(知識) 」でも書かせて頂いたお話しにも繋がるのですが、今の多くの日本人が起きていないと私が感じる「右脳=感性の眼」を起こすには、

 「自分から望んで何かをする」という、自主的・自発敵・能動的・自己責任からの行動からしかないという事ですね。

 

 

つまり本当に日本人に多い「人の目を気にする」様な受け身の心の姿勢では、「感性の眼=心の眼」は開かないという事なのです。

 

 

 

心の眼が開くという事は「エネルギーを自分の中から生み出せる」という事に繋がり、生命力が自分の中から溢れ出て来る様になるのです。

 

ですので、日本の教育にも、物欲主義を満たす "知識" ばかりでなく、もう少し "心" の事にも眼を向けた教育が成されれば良いなぁと私は感じています。

(物質的には恵まれていても、心の豊かな人は少ない様に感じるのは、きっと私だけではない様に思いますが、皆さんはどう思われますか?)

 

 

 

 

もし皆がそういうエネルギーを持てたならば、それがお互いに取って本当の意味での良い人間関係を生んで行く事に繋がるので、

 

そういうエネルギーを持てる様な教育が日本にも根付けば、(元が素敵な日本人なのですから)今よりももっともっと日本人は魅力的になって行くと私は思っています。(^^✿

 

 

 

 

  (Rose)

 

CICELY  MARY  BARKER   「Flower  Fairies  シリーズ」より

 

 

 

 

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(東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年