皆さんにはあまりなじみのない照明用語だと思います。
単位はcd(カンデラ)です。
カンデラと聞くと、何となく聞いたことがあるかもしれません。
光度は、ある方向への光の強さのことです。
光は広がりますので、点光源を頂点としてある方向に伸びる円錐をまず想定し、その円錐の中に含まれる光の量が光度です。
もちろんどんな円錐でもよいということでなく、基本となる円錐があって、その頂点の広がり具合が決まっています。
二等辺三角形であれば、その頂点の広がり具合は角度で表せますが、円錐の頂点の広がり具合は角度で表せません。
ではどうするのかというと、 “立体角”というものを用いてあらわします。
詳しい説明は割愛しますが・・・、3次元の角度だと思ってください。
大切なのは、光源からどの方向にどの程度光が出ているのかが光度であるということです。
そのため照明器具の配光(光の出方)は光度で表します。
また光度は照度とも密接な関係があり、ある光源で照明される点の照度は、その点へ向かう方向の光度を、光源とその点との距離の二乗で割ることで算出できます(『距離の逆二乗の法則』といいます)。
簡単にいうと1(cd:カンデラ)の光度の光が1m先の面に入射するとき、その面は1(lx:ルクス)であり、2m先だと1/4の0.25(lx:ルクス)になってしまうということです。
ちょっと数学的な話しになってしまいましたが、照明設計はそのような理論が基礎になっています。