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茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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産業カウンセラーは個人も会社も守ります

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メンタルヘルス

こんにちは。

産業カウンセラーの萌ちゃん先生です


カウンセラーには、

守秘義務というものがあります。


クライエントのプライバシーを守るため

相談内容は、

基本的に他に漏らしてはなりません。


例外も一部ありますが、


それは、

クライエントが自傷他害に及ぶ


危険性があるときなどに

限られています。


守秘義務は、クライエントを守るために

大切なことです。


これがなければ、

クライエントは安心して話すことができません。





しかし、

これを頑なに守ろうとすると


かえってクライエントに

マイナスに働くことがあります。


まず、

カウンセラーの抱え込みです。


カウンセラーも万能ではありません。


様々なケース、

予期しないケースも発生します。


その時には、


自己判断だけでなく

他の専門家に意見を求めたり


ケース検討する

必要性があるのです。


一人の力には限界があります。


勿論、誰かれ構わず話す

なんてことはありえませんが、


同じ職場のカウンセラー同士

スーパーバイザー

(カウンセラーの指導的立場のひと)

医師や看護師と


必要な部分のみ

情報を共有することは


大切なことです。


これを

集団の守秘義務といいます。


限られたある一部の範囲での共有です。


その範囲を超える場合は、

必ずクライエントに承諾を得ます。


たとえば、私の場合

この話は、上司に伝えた方がいい

と思う場合は、


クライエントに承諾を得た後

クライエント本人に、


どの内容まで

誰にまで


伝えていいかを記載した書面に

サインをしていただいています。


伺ったクライエントの生い立ちを

詳しく話すことはなくても


クライエントに

プラスに働くと思われることは

話します。


たとえば、

何年も前の話ですが、


うつ症状があり、

このままでは、仕事を辞めざるを得ない

と感じていた社員の


大きなストレッサーが

席の位置だと気付いたことがありました。


出入り口付近に席があり、


その方の後ろを

人が行き来する環境がありました。


神経過敏な方にとって、

背後に頻繁に人が通ることは


苦痛以外の何物でもありません。


その時、

管理者に事情を話し、


フロアのレイアウトを変えてもらったことで

うつ症状が改善し収束したことがあります。


その方だけ席を変えると

特別視になり、


本人にも周りにも

影響を与えかねませんので、


フロア全体の机のレイアウトを

変えてもらうことができたのは、


幸運でした。


また、

心を病んで休職していた職員が


復職するときは、

元の部署へ


というスタンダードがありますが、


私はこれに反対です。


職場の人間関係が

心の不調の原因になっていることは少なくなく


同じ部署に戻れば、

また不調になる可能性が高まります。


その部分をきちんと見極めて

意見することも必要です。


個人を守る為にある守秘義務ですが、


間違って、個人の不利益のために

使ってはならないのです。


頑なになり過ぎて、

相談室からなにも上がってこないために


社内改善が進まないと嘆いている

企業担当者も大勢います。


産業カウンセラーと

企業内の担当者は、


信頼関係を築き、


クライエントのために

協力できることが大切です。


萌ちゃん先生でした



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(東京都 / 心理カウンセラー)
一般社団法人 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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