外貨預金は手数料と為替で決まる。 - 各種の投資相談 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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外貨預金は手数料と為替で決まる。

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資産運用の原則 資産配分(アセットアロケーション)

外貨預金についてのお問い合わせが重なりましたので、読者の方も外貨預金を検討されているのではと考え、このコラムを作成しました。
外貨預金は通常定期預金で預けます。その際に皆様が着目するのは金利ではないでしょうか。外貨に対する金利だけに着目すると、それ以上に為替が変動すれば、利益が出るよりも、損失が出る場合も、あります。
2014年7月13日16:23現在、ネットで「外貨預金」と牽くと、M銀行の夏のキャンペーンが一番に上がります。これを例としてみます。キャンペーン金利は1年物で
米ドルの場合0.8%、豪ドルの場合には3.0%と表示されています。(キャンペーン期間のみです)。
もし、この定期預金に申し込みをなさいますと、得られる利益は金利です。
もしそれぞれ1万ドルずつ購入した場合には、利子は80米ドルと300豪ドルです。
当然ながら単利です。

外貨ですので、最初に円でドルを買う、定期の満期には円を買う行為が必要になります。この為替手数料が、どれほどかかるのかをご確認ください。当日の該当ページには、預入・引出時には手数料分を含んだ為替レートである当行所定のTTSレート・TTBレートをそれぞれ適用します。為替相場に変動がない場合でも、往復の為替手数料がかかるため引出円貨額が預入円貨額を下回る(円貨ベースで元本割れとなる)場合があります(TTSレートとTTBレートには、たとえば1米ドルあたり最大2円、1ユーロあたり最大3円、1オーストラリアドルあたり最大4円の手数料がかかると記載されています。

現時点の円ドルレートは100円を超えていますので、1年物の米ドル定期を購入すると、為替が円安にならなければ、1年では手数料で損失が出てしまうことになります。
(ただし、三菱ダイレクトで申し込むと為替手数料は割引になる旨の記載があります)

このように、外貨定期は円定期とは異なり、金利を得るための商品ではなく、為替が現時点より円安に進むことを前提とするか、数年間預け入れて金利を得る商品なのです。

それは分っています。為替の動向を読んで外貨定期預金を考えているという方には、
図をお見せします。2013年9月30日から14年7月の為替推移です。

上図は、円・ユーロ、円・ドル、円・豪ドル

140711円ドル円豪ドル円ユーロ

下図は、円・ポンド、円・ドル、円スイスフランです。


130711円ドル円ポンド円スイスフラン


この9か月間で、金利以上の変動がありました。特に豪ドルは、一旦下げて、上昇しています。これらを当て続けることは、困難なこととされています。
投資の原則では、為替を当てるのは至難とされています。つい先日も、日本企業の社員が、NZの子会社でFX取引を行い失敗し、会社の金を使い込んだ記事が掲載されています。これは、個人の犯罪ですが、一流企業が毎年、為替で損失が出たり、利益が予想より大きくなっているのは、それぞれの会社の期初の為替予測が外れているからです。

もし、為替の変動でリターンを期待するのであれば、FX(為替証拠金取引)を低レバレッジで行うか、為替手数料が銀行より相対的に安い、外貨MMFを証券会社で購入することをお勧めします。為替は長期よりも短期の方がリスク(変動率)は低いため、為替の変化に対応しやすさで、定期預金よりも勝ります。また、MMFは日々の複利計算で月末に決裁をします、そして、投資信託の為替差益は非課税です。

このように、それぞれの商品の期待するリターンと、手数料・税金等のコスト、そして換金のしやすさ=流動性リスクの観点から購入されることをお勧めします。
FP学会会員

独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
FPプラス投資助言で人生設計から資産形成まで一貫してサポート
保険や投資信託を販売しないファイナンシャル・プランニングの専門家。
あなたのセカンドライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で資産配分とポートフォリオ構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。

【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
日本証券アナリスト協会認定 プライマリー プライベート・バンカー

『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

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