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どうでもいい話をひとつ・・
私の父の「歯」の話。
親父が歯医者に行くまでの顛末です。
私の父は障害者で毎日車椅子での生活なのですが・・
半身不随ですので嚥下もあまりよくはなく、少しだけ言語障害があり話す言葉もしっかり聞いていないとよくはわかりません。
何しろ「胃ろう」だったりもしたので・・
そんな親父ですが・・
おかげさまで今でも元気に食べたり飲んだりしゃべったり楽しく生活しているのですが・・
それは入れ歯のおかげなのです。
実は彼、今からもう３０年ほども前から歯が悪く、その頃からみんな抜けてしまい総入れ歯だったのです。
いや、総入れ歯だったらしい・・
いや、総入れ歯だったようだ・・
いや、総入れ歯だったと思っていました。
なので毎日の晩寝る前には入れ歯をはずして洗ってから床につきます。
朝は顔を洗ってから入れ歯をはめて朝食をとります。
そんなうちの親父なのですが・・
最近言うのです。
「歯が痛い！」
え・・？
家族全員が何のことだかわからない？
だって歯って入れ歯のこと？
入れ歯がどこかに当たるのかな？
何しろ少しだけ言語障害のあるモゴモゴした話し方の親父が言うことですので。
お袋などは口に口内炎が出来たとのだと思ってたのだそうで・・
が、彼は言うのです。
「歯が痛い！」
歯だ・・
歯！
歯？
だって 歯 ないじゃない？
ところが・・
家族全員知らなかった。
親父は総入れ歯だとみ～んなが思ってた！
が・・
１本だけ歯が残っていたのです！
本人だけが知る１本だけ残った奥歯！
お袋でさえ知らなかった。
その１本だけの歯が虫歯になっていたのです。
スッゲ～！
１本だけの歯が虫歯って・・
なんとゆう確率。
ただ・・
ちょっと待てよ？
親父は身体を壊してからこっち、もう２０年３０年・・
いつも洗面の介助をしていても誰も歯を磨いているところなど見たことがないのですが？
入れ歯をはずして入れ歯を洗って入れ歯をしまって・・
歯磨きなんてまったくしていませんが？
ま、考えてみれば１本だけの歯なんて磨こうとは思わないのでしょうが。
ということは・・
この１本のだけの歯は２０年３０年間一度も歯磨きされたことがないのではないか？
それで今やっと虫歯になったと言うことか？
なんとゆう強靱な歯！
スッゲ～！
親父は早速歯医者を予約しました。
さて・・
抜くのか直すのか悩むところなようです。
Atelier繁建築設計事務所ＨＰ
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