リフォーム実践のワンポイントアドバイス(シニア世代編-1) - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

橋本 健
有限会社環境計画スタジオ一級建築士事務所 代表取締役
東京都
建築家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:住宅設計・構造

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

リフォーム実践のワンポイントアドバイス(シニア世代編-1)

- good

  1. 住宅・不動産
  2. 住宅設計・構造
  3. 住宅設計・構造全般
リフォーム実践のワンポイントアドバイス

それなりのお金をかけたリフォーム。だけど、実際に出来上がってみる不満だらけ。それらを解消するには、さらにお金がかかってしまう。。というジレンマをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

今回は、シニア世代(55歳以上65歳未満)の方々を対象に、リフォームをお考えの際、注意すべきポイントをご紹介します。この世代は、総予算にゆとりがあり、生活に対する具体的なイメージをお持ちで、「自分達の暮らし方は自分達が一番良く知ってる」という方が多いという特徴がみられます。しかし「それ以上の暮らし方をご存知ない」という見方もあるのです。

例えば、ご主人様と奥様がそれぞれ専用の寝室と私室をもち、リビングダイニングでは一緒に過ごすという「夫婦別寝」という考え方は、若い頃には想像できず、そういう年代になって芽生える選択肢ではないでしょうか。年をとっての階段の上り下りは大変。だからLDKと主寝室は1階という発想からは、日当りのよい2階に生活の主体を移設するというO邸(※写真事例)のようなアイデアは生まれません。また重要検討項目となるバリアフリーについても、玄関からホール・廊下・諸室に至る動線に段差をなくす。トイレを広くし、手摺を設置するという事はご存知でも、前号でお知らせした空気環境のバリアフリーについてはご存知ないのが実情です。

リフォームを古びた設備機器の更新・交換ができればよい。という考え方は、機能面での一時的な満足は得られますが、長続きはしません。将来にわたる15年くらいのタイムスパンで生活をイメージし、それにマッチさせるにはどうすればよいか。どんなコトがしたいか。どんな風に生活したいか。という視点をもつことがとても重要です。これまでの生活で気に入っている部分は○○なこと。不満なことは○○。そして将来はこんな感じの生活がしたい。一日をこういう風に過ごしたい。という3つを夫婦間で話合っておき、設計士にご相談されるだけで、成果は大きくちがってくるのではないでしょうか。

このコラムに類似したコラム

これからの建築設計事務所の選び方 齋藤 進一 - 建築家(2022/07/07 00:07)

4月度YAHOO!知恵袋への回答 齋藤 進一 - 建築家(2022/04/04 08:00)

12月度YAHOO!知恵袋への回答 齋藤 進一 - 建築家(2021/12/07 12:23)

2021国際福祉機器展(2010) 齋藤 進一 - 建築家(2021/11/08 07:00)

エレベーターのリフォーム工事 齋藤 進一 - 建築家(2021/01/27 12:52)