建築:50年前の新潟地震について - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

中舎 重之
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建築:50年前の新潟地震について

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          建築:50年前の新潟地震について

 1964年6月16日、新潟県沖でM7.5の地震が発生し、 

新潟市では震度5強で家屋の全半壊8600棟の被害が出ました。 

特徴的であったのが地盤の液状化でした。鉄筋コンクリート造の団地の4階建てアパートが横倒しになりました。 

建物自体には損傷もなく起こせば使用可能と言う不思議な被害でした。 

建物自体は設計過剰(ミス)で、基礎は弱い地盤に適応しない過小設計(ミス)でした。 

当方には「砂上の楼閣」の言葉通りの現象を見せて貰いました。


 「砂上の楼閣」を造らない対策は、建物が建つ場所と其の周辺の地盤を慎重に調査して、

直接基礎か杭基礎(支持杭、摩擦杭)かを検討する。 

そして建設する建物重量に見合うコスト面でも適切な基礎構造を選択する事にあります。

眼に見える上部構造もさる事ながら、特に、眼に見えない下部構造(基礎)にも注意して、

費用を掛ける事の必要性を 教わりました。


 橋の被害も古い万代橋(1929年建設)がセーフで、

隣接した近代的な昭和大橋(1964年建設)の橋桁が何カ所も落ちた事も印象に残りました。

古い万代橋は桁が連続していた事が地震に耐えた理由のようです。

 新しい昭和大橋は桁が単独であった事と、川岸の橋台の盛土部分が弱く内側へ3mも押し出された事、

橋脚の長い鋼管杭が軟弱地盤により水平方向に大きく変位した事などの複合要因が、

橋の破壊に繋がってと思われます。


 地震の場合、問題になるのが地盤です。 

新潟地震の倒壊家屋の分布を見ると、古い川筋の埋め立て地と重なりす。 

何百年前からの堆積した土地でさえ、例外ではないのです。  

軟弱地盤と液状化は古くて新しい問題です。

1923年9月1日の関東大震災の時にも、東京では地盤の良い「山の手」は被害が少なく、

地盤の悪い「下町」に被害が集中しました。 

近々に予想される「東京湾北部地震」(荒川河口)においても同じ様な被害状況が予測できます。


2014年6月  中舎重之   ホームページ: スーパーフレーム「やすらぎ」 にて検索





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