物件チェック **現地で見落としがちなところは** - 不動産売買全般 - 専門家プロファイル

徳本 友一郎
株式会社スタイルシステム 代表取締役
不動産コンサルタント
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物件チェック **現地で見落としがちなところは**

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不動産売買に役立つ基礎知識 購入編

        キーワードはお隣との上下?




さて現地につきました。
あなたならまず何をチェックしますか?

まず注意しなければいけない点としては「お隣さんの土地(隣地)」との状況です。
自分が住んだらお隣さんになることを頭においてちゃんとチェックしましょう。

隣地とのトラブルはよくあるケースです。
不動産はいくら物件が良くても、お隣さんと仲良くできないと
徐々に大きな問題になります。


◆まず、上を見ましょう
お隣の屋根や雨どいが境界ラインよりも越えていないかを確かめましょう。
(越えていることを「越境(えっきょう)」と言います)

木や根っこが越えていても簡単に見過ごしてはいけません。

木の根っこは切れますけど、民法上、枝は勝手に切れません。

枯葉などが雨どいに詰まるからといって、勝手に切るとトラブルの原因になります。
逆に物件の方が隣地に越境している場合もあるのでよく確かめましょう。


◆次に、下をみましょう。
境界(隣地との境)はハッキリしていますか?
物件と隣地との間にポイントがはいっているかどうかを確認します。
コンクリート杭や金属製プレートが入っているはずです。

敷地の中に入れる場合は、中に入ってみて敷地のコーナーなどに
ポイントが入っているかどうか確かめましょう。

地面に埋まってしまって見えない場合もあります。
無いからといってすぐに問題というわけではありません。
そのことを指摘して引渡しを受けるまでに入れてもらえばいいのです。

引き渡し後に自分でお隣と交渉するのではなく、現在の所有者に頼みましょう。
所有者がかわっていきなりポイントを入れてくださいと言うと
不快に感じる人も多いからです。

ポイントが入っていれば、境界塀がどちらの所有かがわかります。

もし塀が傷んでいて将来修復が必要な場合の負担割合がわかります。

境界が無いまま引渡しを受けるとどのようなことになるのでしょうか?

隣地との塀が境界とは限らないですし、ポイントの位置によっては
土地面積の減少につながり、希望の広さの家が建たないこともあるのです。

以前、お隣の下水管が越境していることがありました。
汚水枡が2つあったので、調べてみると隣地のだったのです。

購入後に気付いたのでは、建築に支障が出ます。

それによってお隣さんとの関係もギクシャクしてしまいます。


◆もし越境が見つかった場合は
まずお互いに事実確認をして、すぐに改善できない場合は、
将来建て直しの時などに修復することを書面に交わすことで
納得をするかどうかを判断します。

自分で判断できない場合は第3者に相談しましょう。

      隣地の上と下をしっかりと確認しましょう



お隣さんと仲良くするには最初が肝心です。

道路上で確認することもいっぱいありますので次回をお楽しみに!