『建築家がコストダウンで工夫すること』 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

横山 彰人
株式会社横山彰人建築設計事務所 
建築家
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『建築家がコストダウンで工夫すること』

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目に見える部分だけでなく「総合的」にコストを見直してみる



そもそもコストについては、施主が理解できない部分が、全体の五分の四ぐらいあります。それは、基礎や土台といった構造体の部分で、「木工事」が予算の三分の一ぐらいを占めています。


こういった基礎工事や仮設工事などの専門知識を要する部分に対しては、施主はわからないので、なかなか口を挟むことができません。その結果、目に見えるもの、たとえば照明器具をはじめ、ビニールクロスやドアなど、カタログで値段を確認できるものだけに目がいってしまいがちになります。


しかし、この部分は全体予算のたかだか五分の一ほどでしかなく、コストダウンの要素となるにせよ、決め手にはなりえないのです。ちなみに、コストダウンしやすいものとしては、外装材、設備、建具、家具、内装材、開口部(アルミサッシの種類)などがあげられます。


ハウスメーカーの場合も、この目に見える部分のみのグレードを下げることでしか、コストダウンしてくれません。

でも、建築家の場合は違います。建築家は、安全性能や構造の堅牢、住み心地を損なうことなく、目に見えない部分(全体予算の五分の四の部分)からも無駄を省き、コストダウンするように、心掛けます。


そして、その浮かしたコストを、目に見える五分の一の部分に回すように工夫するのです。
換言するなら、構造の安全性能を高めつつ、融通を利かせていかにコストを「総合的」にダウンさせるかが、建築家の腕の見せどころになるわけです。


このようにコストダウン一つを考えても、決して設計料は高くないということが、おわかりになると思います。


ただし、前回の「はじめにお金ありきでスタートしない」でも述べてきましたが、「コストダウン」が最終目標ではなく、施主の家づくりに対する希望が主役であることを忘れてはなりません。




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