ここでコラムを書かせて頂く様になって、初めてバレエの話題になりますね~。(笑)
今回は、私が現役の頃の写真の一枚をご紹介させて頂こうと思います。
今回の写真は「ロメオとジュリエット」で踊られるワンシーン。
二人が初めて出会った舞踏会の後に、ロメオがジュリエットの家に忍び込み、自分の部屋のバルコニーで舞踏会の余韻に浸るジュリエットと再会して踊られる、とても有名なダンスシーンです。
ちなみに、私がこれを踊らせて頂いたのは40代の頃です。・・・と言うと、きっと皆様は、今の私の年齢を想像しましたね!? そうでしょ!?(笑)
舞台人の方はどのジャンルの方もご存知だと思いますが、舞台とは面白いもので、舞台に立った時に見える年齢と言うのは、実際の年齢や印象とは又違うものなのですね。(それを "舞台年齢" と申します)
実際の年齢より若く見えるタイプの方・同じ印象に見える方・老けて見える方・大人なのに子供にしか見えないタイプの方等々、個々それぞれなのですが、舞台に立つと、その人の精神性が、もろ裸にされるのが舞台の面白い所であり、又怖い所でもあります。
又、実際はそんなに美男美女という訳ではなくても、舞台に立った時に絶世の美男美女に化けるという魔法も舞台の上ではありますから、本当に舞台は不思議な空間です。
パートナーはクロアチア・ザグレブ国立バレエ劇場 プリンシパル(当時) の ILIR KERNI 氏
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年