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「安く買って高く売る」は心理に背く行為

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資産運用の原則 資産配分(アセットアロケーション)

先週は株価の値動きが一進一退で、どの様に売買すれば良いのか、迷われた方達もいらっしゃると思います、
投資関係の本やセミナーなどで、投資で利益を出すには「安く買って」、「高い時に売る」ということが、紹介されます。

140618安くかつて高く売る

確かに、図の左が出来れば儲かります。でも、多くの一般投資家は、右図にある様に、もっと上がりそうだと考え買い、もっと下がってしまうのではと思い、売ってしまう。
今回はトレンドが違うと買って、見込みが違い、今回も急落しそうと売ってしまう。
これの連続で、長期的には損失を抱えてしまうのではないでしょうか。

このことが、人間の特性であることを証明したのが、ノベール賞学者のカーネマン氏です。
プロスペクト理論として知られ、投資家は、利益の価値と損失の価値が非対象とする理論です。
下図はその理論を表す、有名な価値関数グラフです。
人の感じ方として、400の利益には50の価値を持つのに対して、数値が同じ400の損失には100の価値を持っている。これが人間の心の動きなのです。

140618プロスペクト理論

本来、同じ400の損と利益は投資家にとっては同じもののはずです。
ところが、実際には投資家にとって400の利益を出す事よりも400の損をするという事のほうが重要だという事なのです。
この投資家の本能は、過剰な自己防衛本能を生み出します。
株式購入後、少し上昇していますから、利益は少しですが、将来下がるのが怖いから利益確定しよう、と考え売却する

購入後少し下げた、損失はまだ少ないが、損は嫌だし、ここから上がるかもしれない、
少し待とう、と考え売却せずにいる。それが塩漬け株になってしまう。

このように、利益は少なく、損失は大きくなってしまうのが、人間の心理となっています。

では、どの様にすれば、良いのかといいますと、私は下図を示して、時を待ちましょうとお伝えします。理由は、2つ。
1つは、下がったものは、何時かは上がる。上がったものも、いつかは下がる。長期間であれば、経済の成長と共に株価も上昇します。
2つ目は、株式市場の過去の特性として、上昇する期間は、きわめて短い為、上がってしまってから購入しても、利益が少なくなる。この教訓は12年11月20日から13年5月20にかけて日本株が一気に上昇したので理解されたと思います。

140618国内株式騰落率推移

ただし、上記が言えるのは、個別株ではなく、例えばTOPIX連動上場投資信託(ETF)のように、十分分散された、ポートフォリオであればという条件付きです。
図は1959年~2013年出所イボットソン社国内株式年度騰落より筆者作成単位は5%スケールで騰落率は5%刻みで示しています。

ご承知の通り、TOPIXは東証一部に上場している全銘柄の時価総額の動きを指数化したものです。時価総額は「株価×発行済株式数」ですので、TOPIXは東証一部全銘柄の株価を合計した数値といえます。日本株式の時価総額の大半を占める株価時価総額の動きですので、日本株の十分に分散効果が得られる指数と言えます。

1968年1月4日を基準の100としてスタートしました。2014年6月18日は1249.15ですので、45年5ヶ月余で、約12.5倍になっています。
もし、1968年に100万円をTOPIXに投資をしていれば、1,249万円になっています(税手数料除く)

勿論、グラフにあるような騰落が分かるのであれば、騰落がプラスの年だけ年初に購入して、年末に売却すれば超富裕層に仲間入りしていますが、そのような方が居ても、きわめて少数だと考えています。(これだけの長期間勝ち続けた方のニュースはありません。いればどこかで取り上げられていると推察いたします。ニュースが無いのは、おられても僅少と考えられます)

もし、日々あてることが出来たなら、天文学的な財産になっています。


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オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
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