そんな「和の空間」は必ずしも「和室」というスタイルをとらなくても、空間を構成する素材やデザインで実現することが可能です。 たとえば、壁面の仕上げを「和紙」や「珪藻土」にしたり、窓廻りのデザインをカーテンではなく「障子」や「簾」にするなど「和」を感じる素材が効果的です。
写真のリビング空間では、障子を壁面内に引き込む設計により、障子を開けたときはその存在が消え開放的に、障子を閉めたときは落着きを感じるようデザインし、カリン材と左官仕上げの自然素材を活かすことで現代的な「和」の空間を表現しています。
●日常をお伝えしているブログ酒井正人Design Diary
このコラムの執筆専門家
- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
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