神話:木花咲耶姫(このはなさくやひめ) - 生涯学習 - 専門家プロファイル

中舎 重之
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稲垣 史朗
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神話:木花咲耶姫(このはなさくやひめ)

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      コノハナサクヤヒメ
      木 花 咲 耶 姫 の話

 名前のとおりに、まるで花が咲いたように美しい木花咲耶姫は、古事記(712年)に登場します。 

この姫については日本に現れた最初の、そして伝説上としても最も美しい女性のように思われます。

 天照大神の孫にあたるニニギノミコトは、天界から降り立ち、海辺を散策している時に姫と出会い、

一目惚れして即座に木花咲耶姫に求婚したと記されています。  

結婚の話ならば父に申し出て下さいとの姫の言葉に、ニニギノミコトは姫の父君オオヤマズミの神に会いました。  

父は大喜びです。天つ神であり、若々しく、凛々しいミコトに姫を嫁がせるのに異論はありません。


 早々に、ニニギノミコトと木花咲耶姫は結婚しました。  

姫には、三人の男子に恵まれました。

この三人は、いずれも稲の生長を司る神様です。 

三番目の子は、ホオリノミコトと言われ稲穂がたわわに稔ると言う意味の名前だそうです。

此の人の孫が、日本の初代天皇に成られる神武天皇との事です。


  三人の稲作の神様をお産みになった木花咲耶姫は、稲の豊作をもたらす神様でもあります。 

さらに、昔の人は桜の花が咲くのを見て、稲を植える時期を知りました。 

ですから、木花咲耶姫は、サクラの女神でもあるのです。

  古来、桜には華やかさと同時に、人間の奥底に潜む何やら妖しげな陰もあり、

それが人々を魅了して止まない何かがあります。

桜には、美しく咲き誇った満開のあとに、はらはらと散る運命があり、

その風情と ”はかなさ” も、また美しいのです。


  木花咲耶姫には、もうひとつ大きな仕事があります。

それは日本を象徴する富士山の業火を鎮める女神としての役割です。 

姫の父君オオヤマズミの神は、もともと日本の山の神を統括されている神様です。 

今も伊豆の三島大明神として祭られています。 

姫の姉君イワナガヒメは、たびたび噴火をかさねる浅間山の女神様です。 

本来、女性である神様の「山の神」には、われわれ男性は畏れを持って、

ひたすら崇めるのが一番なのです。


 更にもうひとつ、「山の神」は ”自分より美しい女性を見ると、嫉妬して荒れ狂う” のだそうです。  

いずれにしても、女性としては、桜のように可憐であり、 

妻として母としては、とても強い 「山の神」 を心から大切にしましょう。


                                                    中 舎 重 之

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