- 鈴木 克彦
- 株式会社マクス 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
そもそも、何故ティンバーフレームなのか?
それは、何をおいても耐久性です
現在、住宅ローンは何年で組むかはご存じですか?
家を建てようと思っている方で、殆どの方はご存じなのかも知れませんが、35年です。
では、日本の住宅が建てられてから、取り壊されたり建て替えられたりするまでの平均ってご存じですか?
これはあまり知っている方がいらっしゃいませんが、27年なんですって!
ってことはローンより短い!!
歳をとって、老後や年金の心配をしなければならなくなった時、さらにもう一度建て替えや大規模リフォームの心配までしなければいけない?何て悲劇です。
私たち建築に携わっている者は、目先の受注のためにコストを下げることを最優先するのではなく、この値段は耐久性を高めるために必要なんです!って正々堂々と伝えなければ、と常に思っています。
高いキッチンやユニットバスを入れても住宅の耐久性は上がりません。
耐久性を高めるためには、腐りにくい木を使ったり、接合部を強固にしたり、下地をちょっと多めにしたり…、実は殆ど見えないところばかり。
でも、そここそが大事!って、思い続け・発信し続けます!
今回ご紹介するのは、以前にもご紹介した、ステンレスのキソパッキン。
土台の下に敷くんだkら、樹脂よりこっちの方が良いですよね。
この下を空気が通るから腐りや白蟻の被害を激減できます。
そして、もう一枚の写真は、ステンレスのネズミよけ。
土台が基礎から浮いている分、建物の中にネズミが入ってこないようにする部材ですが、通常ここも樹脂製。
キソパッキンがステンレスなら、このネズミよけは樹脂でも良いかも知れませんが、予算があれば、こんなのもステンレスの方が良いですよね。
…これも見えなくなってしまいますが。
耐久性、これを追求するのは作り手の自己満足なのか?
いや、本当の意味でお客様のためだと信じています。
※なお、ティンバーフレーム工法の家については、こちらもご覧下さい。