店長のための「言える化」推進計画(その20) - コラム - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
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店長のための「言える化」推進計画(その20)

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「君が言ったんだから、君がやってよ。」

上司に聴く姿勢が出来て来て、安心して意見や提案が出来る様になると、スタッフや部下は、意見を言い始めるのですが、せっかくのその雰囲気を一気に壊すひと言を上司が言ってしまうことがあります。実は、このひと言が原因で、意見や提案を言えなくなる部下が非常に多いのです。

それが、冒頭のひと言。「言った人がやれば良い」と言う言葉ことなのです。
意見や提案は、必ずしも自分がやりたいから言うとは限りません。提案する人は、心の中では「誰かがやってくれたら・・・」「この人がやれば良いのに・・・」と思いながら、おそるおそる発言するのですが、「提案は、提案した人がやれば良い」という、短絡的で思慮の浅い発言をする上司がけっこうたくさんいるのです。

上司がこう言うことを言ったり、会議出席者がこう言う気持ちを持っていたりすると、「これは私がしたい」という提案以外は誰も何も言わなくなってしまいます。もちろん、主体的なひとは、こう言う雰囲気を逆手に取ってやりたいことを提案して、公然と承認を得ると言うことが出来ます。昨日までの数字のブログで紹介したのがそれですね。しかし、意見や提案は、必ずしもそうではない時もありますよね。自分はその担当ではなかったり、専門でもなかったりすることもあるのです。また、第三者的に問題点を見ていると、当事者には気がつかないような素晴らしい意見が出てくるものなのです。そう言うときに、「言った人がやれば良い」という空気が充満している会議は、実にやっかいなのです。

一方で、上司や会議出席者にも言い分があるようです。
「みんなが好き勝手に意見を言ったら、これをやったら良い、あれはどうだ、と無責任な意見がどんどん出てしまう。それでは収拾が付かなくなってしまうから、言った本人が責任持ってやることにすれば、無責任な意見は出なくなる。」と、こう言う風に言うのです。この考えは、大きな間違いだと私は考えます。これは、この上司や司会・議長が、自分が会議をファシリテートできないことを棚に上げて、会議出席者の積極的な発言を封じ込めようとしているに過ぎないのです。こちらのほうが無責任な態度なのです。

こんな空気が充満している会社には、積極性や主体性などまったくありません。さらにイノベーションなんて奇跡か偶然が無い限り起きません。会議とは、積極的な意見がたくさん交換されるからこそ、新しい視点に気がつき、新しい解決策が見えてくるものなのです。イノベーションを目指すのならば、積極的な意見噴出が不可欠なのです。

とは言うものの、会議出席者が、どんどんと積極的な意見を出すようにするには、議長・ファシリテーター・上司や、同じ会議出席者が「それは言った人がやれば良い」と言うような、他力本願的な空気を作らないことが重要です。積極的な意見・提案を増やすのが先か?無責任な発言を抑えるのが先か?・・・まるでニワトリと卵の関係のようですが、要は、「意見がたくさん出てきても、うまくまとめることが出来るのならば、意見はたくさん出てきた方が良い」のです。だったら、うまくまとめる方法を導入すれば良いだけですよね。言い換えれば、「発言者が自分でやらされる羽目になるような事態にならなくする」ことなのです。

では、そうならないようにするための、秘策をお教えいたしましょう。
実は、うまくまとまらない会議、収拾が付かない会議には、会議を進める上でのあるルールが、存在していません。それが、次にご紹介する「提案具体化のための3つの確認」です。これは、会議のテーマが「ある問題点に対して改善策を決定する」というよくある話の場合に非常に上手く機能する方法です。

確認1:障害の確認
確認2:不足条件の確認
確認3:貢献の確認

この「3つの確認」が、あらかじめ、会議進行ルールとして決まっていないのです。これがあれば、「提案者が自分でする羽目に陥ることなく」かつ「多くの提案が実現可能な状態にまとまる」のです。
この「提案具体化のための3つの確認」については、明日お話しますね。お楽しみに。


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