- 藍原 節文
- 株式会社ファースト・シンボリー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
販促DM制作の具体的な作成事例に関してお話していきます。
前回の復習ですが、実際に成功している販促DMのポイントは
以下になります。
■販促DMの目的が明確になっている
■顧客管理により、販促DMのターゲットが明確になっている
■販促DMの内容に工夫がされている
■常に効果測定を実施し顧客ターゲット・掲載内容・特典を変化させている
今回は、販促DMの内容が工夫されているかどうか、という点に関してです。
この点に関しては、どのような目的で、どういう効果を狙って、どの
ターゲットに販促DMを出すのかで、大きく変わってきますので、実際に
弊社にて実施してきた販促DM展開に関してのことをご紹介したいと思います。
【ケーススタディ1】
フレンチレストランの特別企画商品の訴求DM
目的:
期間限定特別企画を実施するにあたり、既存顧客に対してのリピート率をUP
させる。また申込方法としては本DMでの申込みではなく、電話・ホームページ
からの予約を促進する。
ターゲット:
直近1年以内の来店客で、アンケート記入していただいているお客様約800名
発送時期:
開催期間スタートの1週間前に届くように発送
デザイン制作上でのポイント:
「美味しそう」「これはお得」と思っていただけるように、料理の写真を
メインに持ってきて、金額割引を強調する形のデザインにすることで反応
率UPを試みました。
【ケーススタディ2】
美容院での来店促進を図るDM販促
目的:
前回ご来店いただいてから、1ヶ月以上経過したお客様に対して、全員同じ
ようなデザインではなく、お客様個々に合わせた形で、来店促進を目的と
した販促DM
発想時期:
前回ご来店いただいてから、約1ヵ月後
デザイン制作上でのポイント:
これに関しては、直接的に来店を訴求してしまうと、嫌がられる場合も多い
ため、お客様との距離感を縮めるため、自分の近況報告やお店の近況報告を
掲載し、是非、また顔を見せてください、的なやわらかいイメージのDMと
することで、顧客の潜在意識に働きかける。
DMの内容に関しては、顧客全員に対して共通なものをお送りする場合もあれば
個別にお送りする場合もあります。それは、その業態の特質に合わせて変えて
行くべきであると思われます。
デザイン・内容の差別化に関しては、自分達が見て、面白い、もしくは綺麗
などの感情をもつデザインではなく、
お客様の心が動くことが最も重要なポイントとなってきます。