こんにちは(^^♪
見えない気もちをビジュアル化する夫婦問題カウンセラー:中西由里です。
「私には酷い夫でしたけど、子どもにとっては本当にいいパパで」
というご夫婦が、離婚に向けての話し合いを進めていくと起こる不思議な問題。
「私には愛情がないでしょうから、離婚には応じるだろうと思いますが、子どもをよこせって言うんじゃないかって・・・」
という妻の心配をよそに、夫が子どもの親権や養育に関してまるで無関心。
「もう、子どものこともどうでもいいのでしょうか?」
「大きくなってから、父親が自分のことを放棄したと知ったら可哀想なので、せめて形だけでも親権の話し合いをしたいのに」
と妻は悩みを深めていく・・・
なぜ子煩悩なはずの夫が子どもの親権や養育に無関心なのか?
その答えは、きっとケースバイケースなんだろうと思います。
が。
女性にとって特に不可解なケースを今日はお話ししたいと思います。
多くの男性は、結果にこだわります。
そしてその結果を成功か失敗か、勝ちか負けかで捉えることが多いようです。
更に男性は、女性に比べて競争心が強いです。
ですから、何かにつけて競争し、勝つことで自尊心を保っているんです。
子どもに関しても
「親権者になれれば勝ち。なれなければ負け」
という見方をすることがあるんです。
結果にこだわりますから、負け戦はしたくありません。
負ければ深く傷つきます。
離婚だけでも相当な痛手ですから、もうこれ以上傷を増やしたくありませんよね。
だから、子どもの養育や親権に関して無関心を装うんです。
これなら負けることは回避できますよね。
だから今より不幸になることを防げるんです。
「その気になれば親権者になれたさ」
という可能性を自分に持たせることもできます。
話し合いをして妻が子どもを引き取ることになった場合と、話し合いせずに妻が子どもを引き取ることになった場合。
結果は同じですよね。
でも話し合いをせずに妻が子どもを引き取った場合、夫にとってそれは
「やるべきことをやっていないんだから、当然の結果。ただ、俺が本気を出さなかっただけ」
であり、必要以上に傷つかずに済むんです。
子どものことがどうでもいいわけじゃないんですよ。
たまらなく大事だからこそ、この競争に負けたくないんです。
競わなければ、負けなくても済むでしょう?
「そんなに大事なら、堂々とよこせって言えばいいのに」
「結局、自分が傷つきたくないだけなんでしょ」
というのが妻側の言い分だろうと思います。
夫のことを狡いとか卑怯だと感じる人もいるでしょう。
でも、自分と同じように考えるのであれば、そもそも離婚の話も出なかったですよね。
自分のものさしに合わないからといって、相手がおかしいわけじゃありません。
「負けていない」
という結果が男性にとってどれほどの救いになるかを知っておくと、いいですよ。
離婚の話し合いもズルズルと長引かなくて済むかもしれません。
もちろん、修復したいご夫婦にも役立つだろうと思います。
すべての女性をヒロインに
ふぃ~めぇる・みしま 代表 中西由里 でした。
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