- 松岡 在丸
- 松岡在丸とハウジング・ワールド
- 東京都
- 建築プロデューサー
対象:住宅設計・構造
ほとんどの方が、「今の必要」「近い将来の必要」を考えて家づくりをします。部屋の間取りやキッチンの仕様など…。
子供が巣立っていくまでに良い子育て環境を目指す方もいらっしゃいます。
それらの多くは、「合理的」「効率的」に物事を考え、子育てにおいても合理性や効率を求めてしまいます。
今のことを考えて建てる家の落とし穴
現時点で家に期待したいことはたくさんありますが、実際には人も生活も変化します。
つまり、今の自分が「良い」と思っていても、将来にも同じ価値観を持っているとは限りませんし、子供たちも同じ価値観を持って育つということも期待できるわけではありません。
子育てには合理性も効率も無い
実際、子育ては計画通りにも予想通りにも行きません。子供たちはロボットでも奴隷でもないからです。
自分で考え、自分で行動し、自ら人々に親切を示せる人間になるかどうかは、子供が家庭内で自由に考えて行動し、それを安全な環境でできるかということがポイントになります。
そのために家に求められるのは、「臨機応変」な対応ということです。
住み続けたい家にすると
親が動けなくなって介護や介助が必要になった時、家の居心地が良い、使いやすい、過ごしやすい、ということが子供たちが家に戻りやすくなるための重要な要素となります。
「一緒に住もう」と言ってくれる子供に成長すると嬉しいですね。
しかし、それは「合理的」「効率的」な仕方で教えることは決してできません。じっくり時間を掛け、子供とのコミュニケーションを図る必要があり、そのための家でなければなりません。
さらに詳しく書いているコラムについても是非ご一読ください。
↓
合理的、効率的な生活や子育て環境を考えると失敗しますよ [via Housing World Corp.]
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