- 平川 裕貴
- 株式会社リリパット 代表取締役社長
- 兵庫県
- マナー講師
最近のホテルやレストランの接客サービスが、なぜ昔のようにプロを感じさせないのでしょうか?
なぜスマートではないのでしょうか?
その原因の一つは、最初の動作と次の動作の間の一瞬の静止がないからです。
例えば、食事のサービスの時、スープのお皿を置くとします。
ほとんどのウエイターやウエイトレスが、お皿を置くかおかないうちに、顔も視線も、接客しているお客様から外して、よそを向いています。
一つの動作をきちんと終了して次へという、言い方を変えれば、すべての動作に、けじめがないのです。
だから、テキパキスマートな動きではなく、ダラダラいい加減な動きに見えるのです。
本人は周りの状況を見ている、気配りしているつもりなのでしょう。
でも、目の前のお客様を満足させられずに、他のお客様を満足させることができるでしょうか?
お皿をきっちり置ききって、目の前のお客様を見て一瞬静止する。
それで、その動作は完了するのです。 ほんの一呼吸、たった1秒です。
これを『間』と言います。
どんなに忙しくても、どんなに気がせいていても、この一瞬の『間』を意識してください。
一瞬でいいのです。 長すぎると間延びしますし、逆にお客様をイラつかせてしまいますから。
この『間』だけで、見違えるようにスマートなサービスになりますよ。
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