- 土井 健司
- 土井経営研究所 代表
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
ウォーレン・バフェットはビルゲイツに代わって世界一の富豪となった。ウォーレン・バフェットが最高経営責任者(CEO)である、投資会社、バークシャー・ハザウェイの株主総会が5月に開催され3万人を超す株主が聴衆として参加した。株主総会は7時間にも及び、景気、投資、人生などについて大いに語ったと新聞は伝えている。
その内容をいくつか紹介すると
1、株価の見通しについて
「相場全体が将来どうなるかは私にはわかりません。相場全体の先行きを予測するのは我々の仕事ではないからです。無数にある個別銘柄から、魅力的な値段で購入できるものを探すのが我々の投資法なのです。」
2、ドル安への対抗策について
「ユーロなど外貨を稼ぐ企業に投資しています。ユーロやポンドがドルに対して値下がりするとは思っていないからです。米国はドル安を招く政策を続けるでしょう。今後10年間、ドルは弱含みが続くと見ています。」
3、健康維持の秘訣について
「(投資先であるシーズキャンヂィーを食べて)まずはバランスのとれたダイエットです(笑)。少しは(チョコレート)バーやコーラもね。基本的に仕事を愛しているし、職場では仕事を好きな人たちに囲まれています。これで人生に苦しむわけがありません。」
4、中学生の読むべきものについて
「新聞がよい。世界で何が起こっているかを吸収することができて、そのうち最も興味がもてることが見つかるでしょう。学べば学ぶほど、より学びたくなるものです。」
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場が崩壊する懸念について
5、「CDS市場に多額の資金が流入していることは間違いありません。市場規模は確か60兆ドル程度だったはずです。しかし、CDS市場の崩壊は起こらないだろうと思っています。連邦準備理事会(FRB)が(米大手証券)ベアー・スターンズに救済に動いたことでリスクは大幅に少なくなったからです。多額のデリバティブ契約を保有するベアーの危機を放置すれば、数日のうちに複数の投資銀行が連鎖破綻する恐れもあったのです。いざという時にはFRBが動くということが分かり、金融危機の懸念は後退しましたが、金融機関の損失はまだ続くと予測しています。」
6、もし大統領になったら何をするかについて
「超富裕層がもっと税金を払うように税制を変更すると思います」
以上、日経ベリタス記事より抜粋。