新人店長は「スタッフへの感謝」を先にしよう - コラム - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
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閲覧数順 2024年04月24日更新

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新人店長は「スタッフへの感謝」を先にしよう

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「いつも、ありがとうね。あなたががんばってくれるから本当に助かっているわ。」

以前、このブログで、「ありがとう。を毎日100回言う」事をポリシーにしている店長のことを書きましたが、この店長も、同じように朝から晩までひっきりなしに「ありがとう。」を口にします。

「でも、私なんかよりも社長の方が、『ありがとう。』をたくさんおっしゃいますよ。私は社長の真似をしているだけなんです。」

確かに、彼女の店を運営する会社の社長も、「ありがとう。」を連発しています。メールを見ても最低2回、多いときは3回、4回と「ありがとうございます。」が書かれています。しかも、その「ありがとう。」の相手は、お客様だけではなく、この会社の社員、パート・アルバイトにも伝えているのです。

社長は、そのことについてこのように説明して下さいました。
「私がこうして仕事を続けることが出来るのは、お客様、お取引様だけでなく、社員やパート・アルバイトの人達が日々がんばって下さっているからなんですよ。だから、社員やパート・アルバイトの人達には一番感謝しているんです。『ありがとうございます。』はいくら言っても足りないくらいです。」

私が提唱している「6ステージ従業員満足度」では、ステージ6に到達すると、店長やスタッフは、マニュアルや決め毎ではなく、心の底から「感謝」を口にするようになると言っています。それは、その段階に来ると、自分ががんばれるのは、周りの人達のお陰であるということを自然と感じることが出来る様になるからです。ただし、その段階の「感謝」は、上司や経営者から求められた「感謝」ではありません。求められて発する「感謝の言葉」には、本心が含まれていません。しかし、自分が自発的に発する「感謝」は100%本心なのです。

よく「お客様への感謝」だけでなく、「会社への感謝」「社長への感謝」を、先に求める会社があります。その会社では、社長本人や社長の写真に向かって「ありがとうございます。」と唱えています。いや、唱えさせています。いったいその言葉にはどれくらいの「本心」が含まれているのでしょう。

社員は、その会社で働いていることに対してきっと感謝をしていると思います。だから、嘘偽りで「ありがとうございます。」とは言っていないでしょう。だったら、わざわざそれを言葉にして求める必要があるのでしょうか?そう言う会社では、6ステージ従業員満足度は、第1段階が「会社への感謝」になっています。全く逆になっているのです。

創業者や社長は、偉いひとです。その方々がいるから仕事が出来ているのです。しかし、同じようにその会社を支えているのは、社員で有りパート・アルバイトなのです。彼らがいなかったら会社は成り立ちません。なぜ、「社員に感謝を求める」よりも先に「社長が社員に感謝をする」ことをしないのでしょうか?

冒頭の店長が所属する会社の社長は、先に社員に感謝を伝えます。逆に社員には自分や会社への感謝の言葉など求めません。そんなことはどうでも良いと思っています。大切なことは自分の感謝が、社員に伝わっているかどうかなのです。こう言う社長の会社の社員は、社長から求められなくても、たくさん感謝をしています。だから一生懸命に働くのです。

世の中には、「こいつらには感謝がない・・・」と、社員の感謝の無さを嘆く経営者がいます。
でも、こんな言葉を発する経営者とは、誰も一緒に仕事をしたくはありませんよね。だって、社員の感謝の気持ちをくみ取ることが出来ないのですからね。

さて、あなたは如何でしょうか?
部下やスタッフに対して、あなたが先に感謝を現していますか?
文句や批判を先にしていませんか?
そして、彼らに感謝を求めていませんか?
もう一度、よ~く、考えてみましょう!

 

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