肌の保湿具合を決めるのは、水分附与量ではなく水分保持力! - スキンケア - 専門家プロファイル

松原 好克
日刊美容液新聞 編集長
岐阜県
スキンケアカウンセラー/美容液研究家

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対象:イメージコンサルティング

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肌の保湿具合を決めるのは、水分附与量ではなく水分保持力!

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スキンケアカウンセラーの松原です。
今日もどうぞ最後までお付き合い下さい。

さて、唐突ですが、「TEWL」という単語をご存知でしょうか…
これは、Trans Epidermal Water Loss の略で、肌から水分が失われていく指標(経皮水分喪失)を指します。
TEWLの水分蒸発量は、1時間に1cm²の皮膚から0.2~0.5mgが正常値で、これ以上に蒸発量が増えたら乾燥肌ということになります。

では、TEWLはどうやって測るの!?
これは、特別な装置が必要なため、一般の人がお目にかかれる機会は限りなく少ないです。
市販されている水分量測定器や、化粧品売り場にあるチェック機械なども悪くはありませんが、気温・湿度・測り方で違いがあるため、測定値にバラつきが見られます。


前回までのコラムのおさらいですが、体の内部で作られた水分は、表皮細胞から角質層に押し上げられた後、セラミド(細胞間脂質)を中心にして保持されます。これが肌の潤いです。
つまり、肌の水分は生きている間は常に体の中で作られており、その水分を逃がすか逃がさないかで潤いの度合いが決まるのです

外から化粧水などで水分を補給することが潤いを左右する、と思い込んでおられる女性が多く、チマタでは肌への“水分補給”と呼ばれています。しかし、水分補給は一時的な加湿には相当しますが、我々が重視しないといけないのは、湿気を長く保つための保湿です。

肌のメカニズムから申し上げると、外から与える水分が肌の水分になることはほとんどなく、時間の経過により蒸発してしまいます。人間の体の変化というのは、そんな単純なことでは補えないのです。


何回も申し上げますが、肌の潤いは、表皮細胞から角質層に染み出てきた水分をどう守るか、これが加齢とともに現れてくる乾燥を防ぐ正しい保湿ケアです。

言い換えると、バリア機能(肌の水分蒸散を防ぐ役割)を担っているセラミド(細胞間脂質)をターゲットにした化粧品を見極めることができれば、乾燥肌に怯えることはなくなります!
*有効化粧品につきましては、後日追って詳しく解説します。

美しく歳を重ねたいと思われる人は、是非今後もこのコラムをご覧下さい。

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