- 碧山 美樹
- プラスエム・アーキテクツ(碧山建築設計室)
- 建築家
対象:住宅設計・構造
ロールスクリーンやブラインドを使えばすっきりとした印象になりますが、出入りのある窓には不向き。
何と言ってもこの時期、断熱性がなく寒々しいのがいただけません。
そこでおすすめなのが障子。
断熱性はもちろん、さらに吸湿性や通気性もあるので冬の温度湿度の変化を押さえる働きをしてくれます。
和室のものだと思われがちですが、桟のデザインやピッチで印象がずいぶん変わります。
太鼓貼りといって組子の両面に紙を貼ったものは断熱効果が1.5倍になり、桟がシルエットでしか見えないので空間を選びません。
紙も手漉き和紙からレーヨン障子、プラスチック障子まで、用途に合わせて様々な種類のものがあります。
障子越しに陽が低く差しこむ冬の朝。樹々のシルエットを映すその清潔で柔らかな白は一日の始まりを優しい気持にしてくれるはずです。