温故知新の家づくり - 長寿命・200年住宅 - 専門家プロファイル

酒井 哲
TownFactory一級建築士事務所 代表
東京都
建築家

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閲覧数順 2016年12月10日更新

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温故知新の家づくり

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  1. 住宅・不動産
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 日本の住宅の寿命は、30年〜40年と言われ、欧米諸国に比べても短いことが知られています。長寿命化を計るべく、今までに様々な住宅政策が打ち出されてきました。2007年の「200年住宅」を皮切りに、2013年には「認定低炭素住宅」がスタートしまた。これらの政策には「エネルギー負荷の少ない優良な住宅をつくり、維持管理して、世代を超えて大切に長く使おう」という共通の住宅理念があります。しかしながら……、

 ・性能認定された住宅を新築すれば、住宅の寿命は伸びるのでしょうか?

 ・政策施行前に建った住宅ストックでは長寿命にできないのでしょうか?


  今までTownFactoryでは歴史建造物の調査コラム「建物雑想記」の取材で戦前に建築された多くの上質な住宅を見てきました。それらはともに築60年を超える木造建築で、現在でも現役の建物でした。もちろん現行の性能認定基準には合致しませんが、世代を超えて住み継がれてきた、長寿命住宅の事例がここにありました。現在の家づくりでは性能面の数量評価で、家の善し悪しが判断されていますが、長く住むためには、その時々に必要なメンテナンスを繰り返し行うことが不可欠であることを、古き良き住宅は改めて教えてくれます。逆に言えば、メンテナンスを行わない建物はどんなに性能が良くても、朽ち果ててしまうのです。

 では、どうすればどうすればメンテナンスをし続けることができるのでしょうか?キーワードは家への愛着です。家づくりを通して住まいへの愛着を育み、家と住まい手の良好な関係を築くことこそ、家をメンテナンスしていく原動力になります。

 私たちが大正ロマンや昭和モダンの話をするのは、当時の建築には施主と職人の愛情が建物にたっぷりと注がれていたからです。建設業界に高度経済成長の影響が出る1960年代以前は、職人の手仕事による建築が造られていました。その後、工場生産による既製品が業界にも増え、現在では全てが工業で造られる住宅も出てきています。そのような時代だからこそ、大正ロマンや昭和モダン住宅から、人と建築の良好な関係を学び、現場での手仕事、クラフトマンシップを大切にした家づくりを進めたいと思います

 

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