今回は、「建築条件付土地であることで、特別な注意点」について解説いたします。
建築条件付土地売買は、一見、未完成の新築戸建てを購入して引渡日までに完成させて
もらう契約と似ています。
しかし、新築戸建てと建築条件付土地では違う点があります。
これは土地のみを購入して、注文住宅として建築を考えている方にも
当てはまることですが、建物の建築請負契約を締結するということです。
土地売買契約や建物も含めた新築戸建ての売買には、宅地建物取引業法の規制が
かかりますが、建築請負契約には宅地建物取引業法の規制がかかりません。
宅地建物取引業法の規制のかかる契約では、売主が契約の履行に着手するまでは
買主は手付金を放棄することで契約解除ができますが、建築請負契約の場合、
建築請負契約に基づいて違約金などを請求されることもあります。
違約金(宅地建物取引業法では20%以内)や手付金の上限についても、建築請負契約には
適用されませんから、その金額等の内容を十分に確認するが必要です。
次回は、建築条件付き土地の注意点の最後となります。
このコラムの執筆専門家
- 藤森 哲也
- (不動産コンサルタント)
- 株式会社アドキャスト 代表取締役
将来必要なお金を把握せずに、家を買うのって怖くないですか?
売ってしまえば終わり・・・になりがちな不動産業界の現状に疑問を抱き、不動産購入には欠かせないお金の勉強をスタート。FP資格を取得。住宅購入に向けての資金計画、購入後の人生設計までトータルにサポートする「一生涯のパートナー」を目指しています。
「物件購入の落とし穴」のコラム
不動産売買 トラブル相談例⑤【建築条件付きの土地の注意点③】(2014/03/31 09:03)
不動産売買 トラブル相談例⑤【つなぎ融資の利息とは】(2013/12/15 17:12)
不動産業者も見落とす、物件購入の落とし穴‐【32:位置指定道路の調査とリスクヘッジ 実践編④】(2013/03/27 17:03)
不動産業者も見落とす、物件購入の落とし穴‐【28:角地緩和が使えない角地】(2013/01/13 15:01)
不動産業者も見落とす、物件購入の落とし穴‐【27:角地緩和が使えない角地】(2013/01/06 17:01)
このコラムに類似したコラム
不動産売買 トラブル相談例⑧【取引の注意点:引渡日の強制】 藤森 哲也 - 不動産コンサルタント(2014/10/26 11:42)
不動産売買 トラブル相談例⑤【建築条件付きの土地の注意点③】 藤森 哲也 - 不動産コンサルタント(2014/03/31 09:00)
契約の解除による契約手付金の返還はできるのか?? 寺岡 孝 - お金と住まいの専門家(2012/06/04 02:07)
本当に売却査定に騙される人が多い・・・ 大野 彰 - 不動産仲介及び買取(2023/03/16 20:00)
【WEBINAR予告】土地購入に失敗しない為の虎の巻 藤森 哲也 - 不動産コンサルタント(2020/10/23 12:00)