- 奈良 修次
- ナラ鍼灸院 院長
- 大阪府
- 鍼灸師 臨床検査技師
対象:体の不調・各部の痛み
- 奈良 修次
- (鍼灸師 臨床検査技師)
動脈血と静脈血の違い
血液には心臓から出る動脈血と心臓に戻る静脈血とがあります。
動脈血は身体の深部を走り見えることはなく、熱と酸素を全身に運搬する役割があります。静脈血は皮膚(ひふ)の下に見えて熱を運搬した後、冷たくなり老廃物(ろうはいぶつ)という体内で不要になった物質を運搬する役割があります。
その血液運搬の動力になっているのが、動脈血では心臓ポンプ(全身に送るのと戻す)で、静脈血では筋肉ポンプ(心臓に戻す)です。
筋ポンプ
静脈血が心臓へ戻ることを静脈還流といいますが、心臓より下にある足の静脈血が心臓へ戻るためには、足の筋肉が重要な働きをします。
足の静脈血は、歩行などによって足の筋肉(ふくらはぎ)が収縮や弛緩(しかん)を繰り返すことで、血管をしぼる様に心臓へと血液が押し上げられます。つまり足の筋肉は、血液を押し上げるポンプのような働きをしていることから「筋ポンプ」と呼ばれています。
筋ポンプ入浴法
この「筋ポンプ」を入浴中に動かす「筋ポンプ入浴法」は、コラム「着床や妊娠成立には左右差があることをご存知ですか」にある「左側の排卵が少ないと思われる訳」や「着床や妊娠の左右差」など左卵巣に見られるハンディキャップ改善に期待できます。
その改善とは、外腸骨静脈(がいちょうこつじょうみゃく)に血液を多く流すことです。外腸骨静脈は骨盤の中に位置して卵巣や子宮をかこむ様に左右にあることから、この外腸骨静脈に温かな血液が流れれば流れるほどうまく卵巣や子宮が温まるのです。
注目は、左の卵巣はうっ血や足の冷えがハンディキャップとなりお腹を冷やしたり、硬くしたり、痛みを発したりして、卵巣機能を悪くします。
このハンディキャップの克服には足を温め外腸骨静脈血を温め血流をよくすることです。
左の卵巣が左の外腸骨静脈に近いことから卵巣を温めるには都合がよく、入浴中での筋肉ポンプは卵巣にとって正にレスキュー隊のような役割をするのです。
日々の入浴をあなたに適した入浴に変えることで、着床に関わる「卵胞の発育」「子宮内膜の増殖」「妊娠容易」「妊娠継続」などの環境を好転させることでしょう。
ナラ鍼灸院院長 奈良 修次
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