一方、男性の昼食代の場合は、新生銀行の調査で平均510円とワンコインで済ませている人が大半です。しかも、一人で食べる人が多く、手早く済ませて休憩に時間を割くようです。男性の場合、昼は軽い食事をして、夜のアルコールを伴った付き合いには、気前よくお金も使う傾向があります。
このような各社が行う調査結果を見ていますと、開業するときの参考になります。以前と比べ、オフィス街にはコーヒーショップは増えていますが、喫茶店はすっかり姿を消しました。同僚と喫茶店で話す習慣は少なくなって、スマホの閲覧やメールする人が増えています。昼寝や休憩に時間を取る人も大勢います。
先日、仕事の流れでオフィス街のレストランに入りました。お客さんの7割は女性客で埋まっていて、わたし達のようなおじさんは少なく、肩身の狭い思いをした経験があります。家賃の高いオフィスビルの飲食店でも、このお客さんターゲットを見誤って、開業して1年持たずに閉店するお店があると言います。
オフィス街のビジネスパーソンの生活スタイルも、経済や社会環境の変化に伴い変化しています。これは、オフィス街に限らず、街の商店街でも、スーパーマーケット周辺でも、ショッピングセンターでも同じです。日ごろから目を凝らしてこの変化を素早く読み取ることができたら、起業のとき他の人にはない武器になります。