新人店長は「自分が決めないといけない」と考えなくても良い - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター

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対象:人材育成

中沢 努
中沢 努
(コンサルタント・研修講師・講演講師)

閲覧数順 2016年12月09日更新

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新人店長は「自分が決めないといけない」と考えなくても良い

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「私は店長です。なので、全て私が決めてスタッフに指示しなくてはいけないんです。それが私の責任です。でも、今度のイベントは、どうして良いのかわからないんです。だからすごく悩んでいます。」

この店長は非常に責任感が強く、たとえ上手くいかなかった事があっても絶対に環境や他人のせいにはしません。必ず自分の問題として捉えるポリシーを持って行動しています。そんな彼が、今判断を決めかねている事案があります。それは、テナントとして入っている大手デパートからの、春の物産展への出店オファーでした。普通なら、二つ返事で「やりましょう」と言うのですが、今回は期間が10日間と長く、店舗とイベントの両方の運営を維持するのが難しいと感じたのです。彼が店長をしているレストラングループは、2店舗しかなく、もう1店舗の方はギリギリのスタッフ数で運営していることも彼は良くわかっていました。なので、ヘルプも期待は出来なかったのです。

彼は悩みました。10日間も主要スタッフを既存の店から抜いてしまうと、母店の方がひと不足になり、彼らを休ませなくなるのです。そんな状態では、お客様の満足度を高める事なんて出来やしないし、迷惑をかけてしまうかも知れない・・・もとよりスタッフの労働環境を悪化させることは絶対にしたくないと考えていました。しかし、相手は大手のデパート、このイベントを受けて成功させると、次の大きなチャンスに繋がってくれるかも知れません。そうこうしている間に、そろそろ、このイベントに出店するかどうかの返事をしなくてはならないと言うギリギリの状態になってきました。

あなたならばこう言う時にどう言う風に対処するでしょうか?スタッフが大変で、残された店も大変。だからお断りする・・・・もしくは、ビックチャンスなので、スタッフに多少は無理をしてもらっても、何とかしてこのイベントを受けたい。大きくはこの二つの選択肢からあなたは選ばないといけないのです。

彼も悩みました。そんな時スタッフの一人が店長に声をかけました。「どうしたんですか?何で険しい顔をされているんですか?」店長はそのスタッフについ、イベントを受けるかどうかの判断をしなくちゃあいけないことについて、悩んでいることを告白したのです。するとそれを聴いたスタッフが、「なあんだ、店長。水くさいッス!なんで私たちに言ってくれないんですか?店長一人で悩まずに私たちにもこのイベントについて一緒に考えさせて下さいよ~」、と言ってくれたのです。

この店長は、スタッフの長時間労働や連続勤務日数の問題について強いポリシーがありました。たとえその仕事で大きな利益を得ることが出来ても、スタッフに大きな負担をかけさせてことは絶対にあってならないことと考えていました。そして、その最終判断は、店長である自分が決めなくてはならない!と考えていたのです。しかし、彼の悩みを聞いたスタッフの反応は、彼の悩みを吹き飛ばすものでした。店長が考えていた「不安感」などこれっぽっちを考えていなかったのです。

スタッフの進言を受けて店長は、急遽「このテーマについてディスカッションをしたいから全員集合」という連絡をパート・アルバイトスタッフ達に連絡をしました。集まったスタッフ達は、店長の考えを理解していました。その上で、どうすれば出来るかについて熱いディスカッションが行われたのです。

彼の店の仕事の満足度ステージは、間違いなく1段上がりました。彼が今まで行ってきた店長としての発言と行動は、スタッフ全員の意識を高く成長させていたのです。

実は、店長とスタッフの最終判断は、まだ行われていません。しかし、店長はその責任から全てを自分で決めると言う考えは改めました。スタッフ達の熱い気持ちを受けて、「一緒に考える」ことの大切さを肌身に感じたのです。最終判断がどうなるかはまだわかりませんが、どちらになっても、この「熱いディスカッション」は、大きな財産になることは間違いありませんね。

さて、もう一度質問です。あなたは、このような判断に悩む選択を求められたとき、どの様にして最終決定をしますか?その判断方法は、そのまま現在のあなたの店の「仕事の満足度ステージ」の高さを表します。さて、あなたの店はどのステージかな?

 

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