- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
たかがカーテンされどカーテン・・3
室内のインテリアを検討する際に・・
最も考慮すべき素材というのは何なのでしょう?
実はそれはカーテンです。
最終的にはカーテンが室内インテリアを決定すると言っても過言ではないでしょう。
たかがカーテン・・
されどカーテン・・
なのです。
昨今の室内インテリアはどちらかというとシンプルな物が多くなってきています。
あまりゴテゴテしていない・・
あまり柄が濃くない・・
あまり色の濃くない・・
そんな壁や天井にする方が多いのではないですか?
そこにたいていはフローリングつまり木の床・・
まああってもタイルや木調のクッションフロアといった所でしょうか。
ところが・・
そこにカーテンを吊します。
カーテンは色から柄から千差万別です。
柄は壁紙とは違いはっきりと目立った物です。
色もけっこう濃い色だったりする。
なぜなら・・
カーテンは遮光・遮覗のための建築設備だからです。
薄っぺらい素材や薄い色柄では遮光・遮覗にならないからです。
明るいうちはカーテンは開けていますので・・
窓など開口部の両端にたたまれて棒状になっています。
たとえば黄色のカーテンなら、そこに黄色の棒があるわけです。
これはアクセントになります。
室内の色合いを黄色系など同系色に合わせておくにしても色合いは濃くなり目立ちます。
あるいはあえて補色にしてアクセントにするのも手です。
が・・
夜なのです問題は・・
暗くなったら当然カーテンを閉める・・
と、そこには・・
真っ黄色な一面の壁が出現するのです。
はてさて・・
真っ黄色があうのかあわないのか?
ならば薄い色柄にしておくのか?
ただその場合はアクセントやポイントにはならない・・
バラの花が好きだからバラの花柄なんてすると・・
壁一面がバラの花ですがそれでよいのか?
壁紙なんかよりカーテンの方が何倍も目立つ!
これはブラインドだろうがロールスクリーンだろうが同じことです。
室内の照明の具合も考慮しておかなければなりません。
暗めの昼光色がお好きな方の場合は色が変色して見えますが?
明るめの白色がお好きな方の場合は色柄などがはっきりわかりますが?
昼と夜・・
カーテンを決める際には両方の検討をしておく必要があります。
シャンデリアだろうが家具だろうがどんなデザインにしてもそれはその部分ですが・・
カーテンは面になる。
一面がその色柄です。
最終的にはカーテンがその部屋のインテリアデザインを決定する?
少なくとも大きな要素になることは間違いがありません。
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