- 松岡 在丸
- 松岡在丸とハウジング・ワールド
- 東京都
- 建築プロデューサー
対象:住宅設計・構造
家づくりは、人生を左右するほどの大イベントですが、それは同時に家族の歴史の中における最大のエンタテイメントでもあります。
作る前、作る時、そして住んでから。エンタテイメントであるという認識があるのとないのとでは、家づくりに対する取り組み方は大きく異なってきます。
計画時が何よりも家族の未来を考えるとき
現状の中で必要とすることも考えますが、実際には家族の未来の姿をイメージしながら取り組むのが家づくりというもの。自分や子供たちの将来をあれこれと話し合うとき、そこに楽しさが生まれます。
また、家の中でこんなことをしたい、あんなことをしたいと家族で話し合うとき、そこには家族がどのようにその家を使っていくのかというアイディアがあふれてきます。
こうした企画段階の楽しみは極上のエンタテイメントではないでしょうか。
立ち上がっていく我が家を見る楽しみ
計画がまとまって工事が進んでいくと、まっさらだった土地に様々な資材が入り、職人さんたちがどんどん建物の形を作り出していきます。その現場を見ることはとても楽しいものです。
子供たちにとっては、家とはどうやって作られていくのかを見る最大のチャンスです。もしかしたら将来、お父さんとお母さんのように自分の家を自分で建てたい、という夢を持ち始めるお子さんもいらっしゃるかもしれません。
そんな時に、親子の会話は弾みます。子供が将来いい家を建てることが出来るようになるために、しっかり勉強し、しっかり働いて、しっかり家族を支えていくことの大切さを教えるこの場は素晴らしい教育の場ともなります。
完成した家を使って
実際に完成した家が、家族や親族、友人たちが集ってパーティーをしたりレクリエーションをしたりするとき、そこに求めていた目的が達成されていきます。
作る前、作る時、そして作った後、こうしてその家を中心に家族が様々なお祝い事や趣味を楽しみ、家族みんなで団らんを過ごす様子を思い描いてみてください。極上のエンタテイメントではないでしょうか?
一戸建て「夢のマイホーム」と言われますが、実際にはその言葉で家の良し悪しがあいまいにされてしまうというのも事実です。
とはいえ、本当にいい家を建てようとし、そして建てることが出来る人にとって、家づくりは夢のエンタテイメント以外の何物でもないのです。
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