- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
たかがカーテンされどカーテン・・1
このブログも長くコラムとしてやっておりますので・・
暇が出来るとでは書くか!となるのですが・・
毎回、何書こう?
と悩む毎日なのです。
書き出すと結構嫌いじゃないので長々となってしまったりするのですが・・
で、何書こう?
そうだ、カーテンについて書こうか?
と思いたったわけです。
どんなお宅でも必ず窓にはあるカーテンです。
上を見ればきりがないほど高価になりますが・・
下を見れば100円ショップでも手に入るカーテンです。
昨今はブラインドとかロールスクリーンとかプリーツとかシェードとかいろいろ変わる物はあるのですが・・
それでもやっぱりカーテンなのです。
たかがカーテン・・
されどカーテン・・
やっぱりカーテンです。
で、カーテンとは何よ?っちゅうと・・
遮光・遮覗・防音・断熱・間仕切りなどのために上部より吊り下げて使用する布製品のこと。
一般的には上部にカーテンレールなどを設置し、そこから波状に折り畳みながら水平方向に開閉するもの。
ということになります。
最も多いというか一般的なのは窓などの開口部の前に設置して使う建築設備の一種・・
ここではこの窓面につけるカーテンについて考えてみることにします。
遮光というと・・
つまり室内に入る光の量をカーテンを使ってコントロールします。
昼明るい時でも室内を暗くしたいときカーテンを閉め・・
室内が明るすぎるときはレースを閉めます。
遮覗・・
夜、室内が明るいと外部から中が丸覗きになってしまいますのでカーテンを閉めます。
昼間でもレースを閉めておけば外部より暗い室内は見えません。
当然カーテンにとってはこの遮光と遮覗が最も大きな役割であることは言うまでもありません。
が、それだけではない。
遮音・・
窓など開口部からの騒音が内部に入るのをカーテンで減らすことが出来ます。
逆に室内の音が外部に漏れるのを減らします。
カーテンは布製ですので布は吸音材だからです。
窓とカーテンを開け放しているとお子さんが喧嘩しているのもTVで何を見ているのかもはるか彼方のあの家まで聞こえてしまっています。
断熱・・
窓などからの冷気や暖気を遮断し中にはいるのを緩和することが出来ます。
窓面とカーテンの間に空気層を作り遮断します。
さらにはカーテン自体は布製ですから断熱材です。
開口部というのは建物にとって開くつまり開放できる部分ですので、どうしても遮音や断熱にとっては不利な部分になってしまいます。
もちろん高性能な開口部もありはするのですが、それでも壁面より高性能なんてことはありえません。
遮音や断熱上の・・
その弱い部分を補う役目をカーテンは担う・・
大事な建築設備なんです。
Atelier繁建築設計事務所HP
http://ateliershigeru.com
よもやま建築日記~家づくりの現場から~
http://ameblo.jp/ateliershigeru/