- うえむらかをる
- 歌手 リズム・ボイストレーナー 音楽講師
- 東京都
- 音楽家
対象:ボーカルレッスン
- うえむらかをる
- (音楽家)
- 本山nackeyナオト
- (音楽講師 音楽プロデューサー トレーナー)
ソチ五輪で金メダルを取った羽生結弦君のショートプログラムは圧巻でした。
このプログラムで使用された曲は、ロックギタリスト、ゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」。
1978年の名曲です。
羽生君の滑りに100点超えをもたらしたのは、この楽曲を羽生君がよく聞きながら滑っていたからだ、と私はと思います。
振り付けも、曲のリズムの要のところでジャンプが来るように構成されてたり、とても上手くできていたと思いますが、
なんと言っても、後半のブルース展開のパートでは、羽生君がゲイリーのギターの盛り上がりと共に、自分のテンションもぐいぐい上げ、パワーを出しているようでした。
そしてぐんぐんスピードに乗って行く。
まさに、曲のイメージを完璧に把握していました。
滑っている間にも彼はちゃんと耳で音楽を捉えていたんですよね。
技術力の高い選手は沢山いますけど、音楽を把握しながら滑ってる選手は数少ない。
日本では高橋大輔くらいだったな、と思います。
クラシックな楽曲が似合うフィギュアスケートのジャンルで、ジャズやコンテンポラリーな音楽を起用して失敗した例は沢山あります。
本人にそのテイストがないのね。
その点、羽生君はロックが似合う人だと思いました。
ちなみに、パトリック・チャンのフリーは選曲ミスだったような気がしました。
あまり変化のないバイオリンのソロの中で、難しいジャンプが2つ。
それを失敗しています。
フィギュアは、曲の流れに乗ってプログラムされると、普段以上の力が出せるのが立証されたような気がしました。
音楽の力は凄いのよ!!