マネーコラム2008年4月号「三助の精神」 - ライフプラン・生涯設計 - 専門家プロファイル

服部 英樹
ファイナンシャルプランナー

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伊藤 誠
伊藤 誠
(ファイナンシャルプランナー)
服部 英樹
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2016年12月05日更新

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マネーコラム2008年4月号「三助の精神」

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マネーコラム
「三助(さんじょ)の精神」

この4月から後期高齢者医療制度がスタートした。
75歳を過ぎたというだけで従来の保険制度から切り離し、保険料負担が増大する老夫婦の世帯が増えた。
 
この制度自体の賛否はさておき、少子高齢化が進む中、今後は介護保険の徴収開始も40歳から20歳に変わるであろう。年金の給付開始も65歳から70歳支給に変わるであろう。消費税は上がるであろう。人口構造から考えれば容易に予測がつくものである。

よく「国が何とかしてくれる」という言葉を耳にするが、国民全員が多くのことを国に依存しようとすれば当然に増税をしなければならなくなる。(勿論、税金の使い方の問題はあるが、ここでは省略する)
増税は嫌だが、公共サービスのカットも嫌。しかし人口は減り、高齢者は増える一方。エネルギーから食料まで輸入に頼るこの国で将来の生活の不安を国に頼り続けることができるだろうか?

自分で何とかしようと一人一人が行動を起こしたらどうだろうか?自助努力である。

江戸時代、財政危機の米沢藩(現在の山形県)を救った「上杉鷹山」は三助(さんじょ)の精神をかかげ、藩政権を建て直した。
自助:自ら助けること
互助:近隣社会が助け合うこと
扶助:藩政府が手を貸すこと

鷹山公は「自助」の実現のため、倹約だけでなく必要な事業に投資をした。
稲作だけでは限界があるとして、殖産興業を奨励した。東北地方に適した漆や楮、桑、紅花などを栽培し、漆の実からは塗料を、楮からは紙を、紅花の紅は染料として売り、桑で蚕を飼い、生糸を紡いで絹織物まで作りだした。

また、この時代貧しい農村では、働けない老人は肩身の狭い思いをしていたが、鷹山公は、老人たちに米沢藩の小さな川、池、沼の多い地形を利用した鯉の養殖を勧めた。そしてその養殖により美しい錦鯉は江戸で飛ぶように売れたという。

後期高齢者医療制度を批判する野党が口にする「姥捨て山」は、当時の米沢藩では無かったと言われている。

敗戦国の日本が世界の経済大国の仲間入りをすることができたのも国が主導で計画をもって頑張ってきたからである。
しかし、ひたすら景気対策による政府公共投資をはじめとする予算膨張と国民が国からの「扶助」に必要以上に頼ってきた結果、天文学的な財政赤字に陥っているのである。

国に頼るのではなく、企業に頼るのではなく、「自助」の精神により、自分の人生計画を立てては如何だろうか?

給与所得の力が弱まり、公的年金の力が弱まる中、自助努力で何が出来るだろうか?